まったり薬剤師道中
薬剤師にジョブチェンジ。今更知った薬の知識をぶつぶつ公開
りにょーやく
危うく書かずに終わらせるところだったぜ。
というわけで今日は昨日から引っ張って利尿薬を説明してみる。
腎臓が尿を作っていらん物質を体の外に排泄してるというのは昨日書いたとおり。
で、血圧を下げるためにはその尿の量を増やしてやるってのが方法の一つでした。
で、昨日説明したのは腎臓を通る血管の圧力が弱まることによって現れるレニン-アンギオテンシン系を止めてやる薬を紹介したのですが、今回紹介する利尿薬はもっと直接的に尿量を増やしてやる薬になります。
利尿薬の種類はざっくりぽんと分けて5種類。血管に近い側から
強心薬
炭酸脱水酵素阻害薬
浸透圧性利尿薬
ループ系利尿薬
チアジド系利尿薬
カリウム保持性利尿薬
……あれ?6種類ある?
でも強心薬は利尿薬とはちょっと色が違うからやっぱり5種類だよね。
んで、ここでちょっくら絵を描いてみると、はいドン。

( ; ´ ・ ω ・ `)…
べ、別に絵が下手な訳じゃないんだからね!
これは腎臓に存在する尿を作り出すネフロンという物で、血管から濾過された原尿をいらない物といる物とに分けています。
上に「けっかん」て書いちゃったんだけど、下のネフロンにも網みたいに細い血管が覆っていて、いらない物が除去された水分を受け取ってるらしい。
ちなみに赤い矢印は水の流れです。
このネフロンという物、絵ではでっかくどーんと一つしかありませんが、実は米粒よりも小さくて、腎臓には片方だけでも100万個存在するとかしないとか。
んで、上に書いた強心薬を除く5つの利尿薬は、青?で書かれた①~③の部位に作用してくるお薬です。
一応部位の説明をしてみると、
①近位尿細管:必要なほとんどの水と、糖分、アミノ酸、塩分を体に戻してる。
②ヘンレ係蹄:塩分を尿に渡して、代わりに水を体に戻している。
③遠位尿細管:水と塩分を体に戻し、カリウムを尿に渡してる。
うん。さっぱりわからんねv
全然わかんないので、とりあえず薬の紹介だけでも……。
とりあえず今回は高血圧つながりで紹介しているので、それに関連する薬を紹介します。
まずチアジド系利尿薬。
図の③に作用するお薬です。
これは尿の量を増やすことで、高血圧、浮腫、心不全を改善してくれます。
ただ副作用として体内の糖分を分解してくれるインスリンを低下させちゃったり、脂質を増やしちゃったり、カリウムを減らしてくれちゃったりするので、悪玉コレステロールが多い人や糖尿病の人、もしくは心臓が悪くてジゴキシンを飲んでる人には使えません。
高血圧の人はだいたい「おなか周りも危険=悪玉コレステロール多し&糖尿病予備軍」なので、あまり処方されることは無いでしょう。
次にループ利尿薬。
図の②に作用するお薬で、とってもポピュラーな薬。
超即効性なのが特徴で、不要物よりも水の量が多い尿になるのが特徴です。
ただチアジド系とほぼ同様の副作用を持っている上、なぜか難聴を起こすことがままある。
高血圧症だけでこのお薬を処方された人はラシックスとかオイテンシンとかが使われてるのかな?
効果は大きいけど、やっぱりちょっと使いにくい。
最後にカリウム保持性利尿薬。
チアジド系に続き図の③に作用するお薬。
他の薬と違ってカリウムをやたら体に戻しちゃうのが特徴。
上二つの様な副作用はなく、高血圧の人でも割と使いやすいお薬。
なので作られてる薬も結構種類が豊富でアルダクトンとかセララとかトリテレンとかいっぱいある。
うん、こんなもんかな。
ちなみに図の①が出てこなかったんだけど、図の①に作用する薬は緑内障とかてんかんに用いられます。
まぁそれはまたおいおい。
今回は結構専門的になっちゃったかなー。
薬学部の人とかはわかるけど、一般の人はわかんないんだろうなー。
しかも二時になっちまったい。
というわけで今日は昨日から引っ張って利尿薬を説明してみる。
腎臓が尿を作っていらん物質を体の外に排泄してるというのは昨日書いたとおり。
で、血圧を下げるためにはその尿の量を増やしてやるってのが方法の一つでした。
で、昨日説明したのは腎臓を通る血管の圧力が弱まることによって現れるレニン-アンギオテンシン系を止めてやる薬を紹介したのですが、今回紹介する利尿薬はもっと直接的に尿量を増やしてやる薬になります。
利尿薬の種類はざっくりぽんと分けて5種類。血管に近い側から
強心薬
炭酸脱水酵素阻害薬
浸透圧性利尿薬
ループ系利尿薬
チアジド系利尿薬
カリウム保持性利尿薬
……あれ?6種類ある?
でも強心薬は利尿薬とはちょっと色が違うからやっぱり5種類だよね。
んで、ここでちょっくら絵を描いてみると、はいドン。
( ; ´ ・ ω ・ `)…
べ、別に絵が下手な訳じゃないんだからね!
これは腎臓に存在する尿を作り出すネフロンという物で、血管から濾過された原尿をいらない物といる物とに分けています。
上に「けっかん」て書いちゃったんだけど、下のネフロンにも網みたいに細い血管が覆っていて、いらない物が除去された水分を受け取ってるらしい。
ちなみに赤い矢印は水の流れです。
このネフロンという物、絵ではでっかくどーんと一つしかありませんが、実は米粒よりも小さくて、腎臓には片方だけでも100万個存在するとかしないとか。
んで、上に書いた強心薬を除く5つの利尿薬は、青?で書かれた①~③の部位に作用してくるお薬です。
一応部位の説明をしてみると、
①近位尿細管:必要なほとんどの水と、糖分、アミノ酸、塩分を体に戻してる。
②ヘンレ係蹄:塩分を尿に渡して、代わりに水を体に戻している。
③遠位尿細管:水と塩分を体に戻し、カリウムを尿に渡してる。
うん。さっぱりわからんねv
全然わかんないので、とりあえず薬の紹介だけでも……。
とりあえず今回は高血圧つながりで紹介しているので、それに関連する薬を紹介します。
まずチアジド系利尿薬。
図の③に作用するお薬です。
これは尿の量を増やすことで、高血圧、浮腫、心不全を改善してくれます。
ただ副作用として体内の糖分を分解してくれるインスリンを低下させちゃったり、脂質を増やしちゃったり、カリウムを減らしてくれちゃったりするので、悪玉コレステロールが多い人や糖尿病の人、もしくは心臓が悪くてジゴキシンを飲んでる人には使えません。
高血圧の人はだいたい「おなか周りも危険=悪玉コレステロール多し&糖尿病予備軍」なので、あまり処方されることは無いでしょう。
次にループ利尿薬。
図の②に作用するお薬で、とってもポピュラーな薬。
超即効性なのが特徴で、不要物よりも水の量が多い尿になるのが特徴です。
ただチアジド系とほぼ同様の副作用を持っている上、なぜか難聴を起こすことがままある。
高血圧症だけでこのお薬を処方された人はラシックスとかオイテンシンとかが使われてるのかな?
効果は大きいけど、やっぱりちょっと使いにくい。
最後にカリウム保持性利尿薬。
チアジド系に続き図の③に作用するお薬。
他の薬と違ってカリウムをやたら体に戻しちゃうのが特徴。
上二つの様な副作用はなく、高血圧の人でも割と使いやすいお薬。
なので作られてる薬も結構種類が豊富でアルダクトンとかセララとかトリテレンとかいっぱいある。
うん、こんなもんかな。
ちなみに図の①が出てこなかったんだけど、図の①に作用する薬は緑内障とかてんかんに用いられます。
まぁそれはまたおいおい。
今回は結構専門的になっちゃったかなー。
薬学部の人とかはわかるけど、一般の人はわかんないんだろうなー。
しかも二時になっちまったい。
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鶫
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非公開
職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。
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