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しんらいかんけい??

今日は久しぶりに薬剤師ネタで行こうかと思います。
というのは、昨日の授業で「マジ?」という話を先生の話で聞いたからです。
昨日書かなかったのは、ふそくかつそーていないの出来事が私を襲ったからでした。
作文調にになっているのも、きっと気のせいだとおもいます。

薬剤師業務の中で重要な仕事の一つが疑義照会

これは先日ちらっと書いたんだけど、調剤薬局に患者さんが持ってきた処方箋を見て、その処方内容に間違いが無いかを見極め、もし間違いがあれば処方箋に書かれた病院に電話をかけて、処方箋を書いた医師に直接疑問を投げかけるという物。

薬剤師は疑問を残したまま薬を出すことはありません。
というか、してはいけないことになってます。
嘘かホントか知らないけど、もし電話をかけて

「あーその先生なら先ほどお帰りになりましたよーw」

という看護師さんの空気読めない返答があっても、その医師の自宅まで電話をかけ、それでも出ない場合は押しかけるそうです。

とにかく出来うる限りのことをして、それでも医師が捕まらなかった場合、薬剤師さんはゼーゼー息を整えながら「後ほど調剤が終わりましたらご連絡しますので、取りに来ていただいてもよろしいでしょうか」となるらしいです。もし患者さんがその薬局の近くに住んでいれば薬剤師さんが届けてくれることもあるとか無いとか。

これを見てわかるように、薬局では処方箋を持った患者さんが来たら、「正当な理由がない限り」調剤を拒否することは出来ないことになっています。この正当な理由というのがなかなかくせ者なんですが、処方された薬がない☆とか疑問があったけど医者がいない♪とかそういうのは正当な理由にならないようです。
薬がなければ取り寄せるし、さっきも書いたように医者がいなければどこまでも追いかけます。

それでも疑問を投げかけるべき医師がちょっと遠すぎる場所に住んでたり、患者自身が旅行中などであまり遅くなられると取りに来れないとかいう場合はあるわけで。
前者の時は次の日まで待つのかもしれませんけど、後者の人の場合には「調剤できません」といってさすがに処方箋を返されてしまうと思います。
とにかく、よっぽどのことがない限り、薬剤師が調剤を断るってことは無いらしい。
真夜中の営業外時間だって、要請があればお店を開けて調剤するとかしないとか。
ただその場合勤務外手当みたいなものが点数加算されるんで、お薬の値段が高くなりますけどね。

で、授業中うちの教室を失笑の渦に巻き込んだエピソードがこちら↓
薬剤師さんが処方箋内容に疑問を持ち、病院に電話をかけて処方医と会話中のヒトコマです。

薬「すみませーん。○○薬局のセバスチャンと申しますけども」
医「あー、はいはい。どうかしましたか?」
薬「実は先ほど□□さんという患者さんが来られまして」
医「はいはい、□□さんね」
薬「この処方内容だとxxと△△の二つの薬が併用注意でして、ひょっとしたら副作用が出るかもしれませんが、どうされますか?」
医「いや、あの患者にはこの処方で前から続けてるんだ。今まで副作用が出たこともないし、これで行くよ」
「えwwでも俺こんな処方内容みたことNE-YO☆」

医「!!???(´・д・`)」
薬「絶対こっちの薬に変えた方がいいって!ね!?先生!」
医「……お前、どこの薬局っつった?」
薬「え?○○薬局ですけど」
医「そこ一歩も動くんじゃねーぞ」
薬「は?( °ω° )」
「今から行くから首洗って待ってろ!![(`皿´#)」

ということがあったらしいww

お医者さんは自信を持って処方箋を書いているのでそれを否定されるとキレるみたいです。
もちろん知らない相互作用や副作用のことを指摘されればあっさり処方内容を変えてくれるみたいですけど、今回みたいに相互作用なんかを承知の上で処方箋を出してる場合はなかなか折れないケースが多いとか。

でもここである程度の信頼関係が出来ていた私の先生の場合はというと・・。
これは私の先生がまだ薬剤師をしていた時のエピソード。
病院前の薬局で、電話するのも馬鹿らしいと先生は疑問が生じるたびにほとんどの処方箋発行元である目の前の病院を訪問。
先生が来るたびに医師が身構えるというほどに信頼関係が成り立っていた時のヒトコマです。


先「すみませーん」
医「ぐっ……また私何かやりましたか」
先「いえいえ、ちょっと質問があって来ただけなんですけどもww」
医「……なんですか?(;-ω-`A)」
先「この患者さんの処方って、もう二週間も同じままっすよねー?」
医「えぇ、まだ効果が現れないので」
「HAHAHA!二週間も効果が出ない薬ダラダラ続けんなって!」
医「でも……」
先「まぁまぁ、こっちの薬に変えてみって☆とりあえず三日処方してみてください」
医「いやでも」
先「いいっすか?三日ですよ?それ以上飲ませないでくださいね」
医「いや、だから」
先「それでもダメだったら先生のお好きにどーぞ」
医「……わかりました(´・ω・`)」

んで、三日経過。
劇的に効果が見られ、患者が回復していく様を見ながら。

先「ねー?言ったとおりっしょー?」
医「あぁ……まぁ、今回はな……」

ということもあったようです。
まぁこれはかなり極端な例だと思いますけどねー。
これほど言われてもなかなか折れないところが医者のすばらしいところだと思います。
ふらふら処方を変える医者ってのも怖いですもんね?

というわけで、今回私が言いたかったのは、薬剤師と医師がある程度の信頼関係を得ていれば、ひょっとしたらもっと効果のある薬に巡り会えるかもってことなんです。

お医者さんのほとんどは薬剤師に比べれば薬を知らないので、小さな病院では特に「この症状にはこの薬」と決めてかかってしまっている医師が多いのだとか。
なので薬のことに対して意見を言えるのは薬剤師の権利であり、その意見を言える場こそ「疑義照会」なのです。

なので患者さんは医師の処方に疑問があったけど言い出せないときや、ずっと薬を続けてて効果が得られず不安な時は、是非薬剤師さんに相談してみてくださいね☆

ひょっとしたら私の先生みたいな薬剤師が病院へ殴り込んで、疑問や不安をあっさり解決してくれるかもしれませんよ?

※たぶん授業を盛り上げるために、話の内容は多少脚色してあると思います。
  いや、ひょっとしたら本当にあったのかも知らんけど。











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性別:
非公開
職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。

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