まったり薬剤師道中
薬剤師にジョブチェンジ。今更知った薬の知識をぶつぶつ公開
ししゃやくpart2
うい、|ω` )ってことで、今日は止瀉薬の続きやっていきます。
今日は市販の止瀉薬(下痢止め)に入っている成分を見ていきたいと思ってます。
まずは殺菌成分。
言わずもがな下痢を起こしてる人は傷んだ物を食べた時や、もしくは腸内細菌のバランスが崩れている時が多いので、体に有害な連中を一掃するための成分です。
これに分類されるのがアクリノール、ベルベリン塩化物、クレオソートというもの。
どれも聞き慣れない物質ですけど、とくにこのクレオソートって奴はきっつい臭いでおなじみの正露丸に入ってます。ちなみに臭いの原因はこいつです。
特に重大な副作用なんかは見られないみたいですけど、この殺菌成分というのは体に悪い菌もろとも良い菌も淘汰してしまうので、これが入ってる薬は飲み過ぎには注意。腸内細菌はいないと消化が上手くできずに逆に体調が悪くなってしまうことがあります。
次に収斂成分…といっても、私が収斂って何?って感じなので、たすけてー辞書えもーん!
なんとなぁーく引き締めるんだろうな、ってイメージなんだが、詳しい意味を知らない。
よく化粧水とかで見かけるようね。収斂化粧水って……
…………(・ェ・o)
以下、yahoo辞書より引用。
しゅう‐れん〔シウ‐〕【収×斂】
名](スル)
1 縮むこと。引き締まること。また、縮めること。収縮。「血管を―させる」
2 一つにまとまること。また、まとめること。集約。「意見が―される」
3 租税などを取り立てること。
4 生物学で、系統の異なる生物どうしが、近似した形質をもつ方向へと進化する現象。相近。
5 「収束23」の旧称。
……まんまかい!!
なんかなんか、私が知りたいのはそういうことじゃなかった!!
というわけで、結局新☆薬理学テキストに頼ってみたところ、この収斂作用によって粘膜の感受性が低下し、過剰に運動している腸の動きを抑える、ということらしいです。
腸が過剰に運動していると凄まじい痛みが出るので、腹痛がやばい(涙)という人は次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、タンニン酸ベルベリン、タンニン酸アルブミンのどれかが入ってる薬を試してみてください。
ちなみにこやつらは牛乳アレルギーの人は使っちゃダメです。元々牛乳に含まれているカゼインという成分から作られている物なので、牛乳を飲んだのと同じようにアレルギーが出てきます。
次からは三つの成分を一気に紹介。
まず吸着成分。
ケイ酸アルミニウム(カオリン)がこれに分類されていて、下痢を引き起こしている原因物質をぴたっと吸着した上、腸管粘膜を保護してくれます。
次に被覆成分。
これには沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸カルシウムが該当。
酸の働きを抑え、ついでに下痢の原因物質を吸着して取り除いてくれる成分です。
さらに生薬成分。
生薬はそもそも止瀉作用を持つものが使われていて、オウバク、オウレン、センブリが入っているようです。
んで最後にちゃんと説明したいのが腸管運動抑制成分。
何度も書いているように、腹痛を伴う下痢というのは大抵が腸管運動が亢進しているときに出てくる症状です。なので、腸管運動を抑えてやれば少なくとも痛みは取れるはず。
その作用を持った成分の一つにロートエキスという成分が入っています。
胃腸薬のお薬に入っている成分の一つでもあるんですけど、胃腸薬の時には鎮痛鎮痙を目的に使っていました。とにかく、以上に興奮しちゃってる場所をなだめる作用があるんですね。
今回も実際は同じようにの過剰な運動を抑制するために入ってます。
んで、問題はこの成分が入ってると使っちゃいかん人が多いということ。
緑内障、心疾患、胃潰瘍大腸炎、麻痺性イレウス、排尿困難、妊婦の方は使えません!!
病気は症状が悪化するので注意してください
それともう一つロペラミド塩酸塩という成分。
これは偽膜性大腸炎、15歳未満の子供?、妊婦には使えませんので要注意。
さらに、上で紹介したタンニン酸アルブミンと相互作用起こしたりします。
なのでこの成分が入ったお薬を飲む場合は、他の止瀉薬を飲まないようにしてくださいね。
今日は珍しくお勉強したい日和なのでここまで。
次はこれらの成分が入ったお薬紹介していきまーす☆
今日は市販の止瀉薬(下痢止め)に入っている成分を見ていきたいと思ってます。
まずは殺菌成分。
言わずもがな下痢を起こしてる人は傷んだ物を食べた時や、もしくは腸内細菌のバランスが崩れている時が多いので、体に有害な連中を一掃するための成分です。
これに分類されるのがアクリノール、ベルベリン塩化物、クレオソートというもの。
どれも聞き慣れない物質ですけど、とくにこのクレオソートって奴はきっつい臭いでおなじみの正露丸に入ってます。ちなみに臭いの原因はこいつです。
特に重大な副作用なんかは見られないみたいですけど、この殺菌成分というのは体に悪い菌もろとも良い菌も淘汰してしまうので、これが入ってる薬は飲み過ぎには注意。腸内細菌はいないと消化が上手くできずに逆に体調が悪くなってしまうことがあります。
次に収斂成分…といっても、私が収斂って何?って感じなので、たすけてー辞書えもーん!
なんとなぁーく引き締めるんだろうな、ってイメージなんだが、詳しい意味を知らない。
よく化粧水とかで見かけるようね。収斂化粧水って……
…………(・ェ・o)
以下、yahoo辞書より引用。
しゅう‐れん〔シウ‐〕【収×斂】
名](スル)
1 縮むこと。引き締まること。また、縮めること。収縮。「血管を―させる」
2 一つにまとまること。また、まとめること。集約。「意見が―される」
3 租税などを取り立てること。
4 生物学で、系統の異なる生物どうしが、近似した形質をもつ方向へと進化する現象。相近。
5 「収束23」の旧称。
……まんまかい!!
なんかなんか、私が知りたいのはそういうことじゃなかった!!
というわけで、結局新☆薬理学テキストに頼ってみたところ、この収斂作用によって粘膜の感受性が低下し、過剰に運動している腸の動きを抑える、ということらしいです。
腸が過剰に運動していると凄まじい痛みが出るので、腹痛がやばい(涙)という人は次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、タンニン酸ベルベリン、タンニン酸アルブミンのどれかが入ってる薬を試してみてください。
ちなみにこやつらは牛乳アレルギーの人は使っちゃダメです。元々牛乳に含まれているカゼインという成分から作られている物なので、牛乳を飲んだのと同じようにアレルギーが出てきます。
次からは三つの成分を一気に紹介。
まず吸着成分。
ケイ酸アルミニウム(カオリン)がこれに分類されていて、下痢を引き起こしている原因物質をぴたっと吸着した上、腸管粘膜を保護してくれます。
次に被覆成分。
これには沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸カルシウムが該当。
酸の働きを抑え、ついでに下痢の原因物質を吸着して取り除いてくれる成分です。
さらに生薬成分。
生薬はそもそも止瀉作用を持つものが使われていて、オウバク、オウレン、センブリが入っているようです。
んで最後にちゃんと説明したいのが腸管運動抑制成分。
何度も書いているように、腹痛を伴う下痢というのは大抵が腸管運動が亢進しているときに出てくる症状です。なので、腸管運動を抑えてやれば少なくとも痛みは取れるはず。
その作用を持った成分の一つにロートエキスという成分が入っています。
胃腸薬のお薬に入っている成分の一つでもあるんですけど、胃腸薬の時には鎮痛鎮痙を目的に使っていました。とにかく、以上に興奮しちゃってる場所をなだめる作用があるんですね。
今回も実際は同じようにの過剰な運動を抑制するために入ってます。
んで、問題はこの成分が入ってると使っちゃいかん人が多いということ。
緑内障、心疾患、胃潰瘍大腸炎、麻痺性イレウス、排尿困難、妊婦の方は使えません!!
病気は症状が悪化するので注意してください
それともう一つロペラミド塩酸塩という成分。
これは偽膜性大腸炎、15歳未満の子供?、妊婦には使えませんので要注意。
さらに、上で紹介したタンニン酸アルブミンと相互作用起こしたりします。
なのでこの成分が入ったお薬を飲む場合は、他の止瀉薬を飲まないようにしてくださいね。
今日は珍しくお勉強したい日和なのでここまで。
次はこれらの成分が入ったお薬紹介していきまーす☆
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鶫
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非公開
職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。
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