まったり薬剤師道中
薬剤師にジョブチェンジ。今更知った薬の知識をぶつぶつ公開
ふくさよう?
さすがに四年も薬学部に通っているとある程度薬の知識もついてくる。
果たしてこれが現場でどの程度役に立つかはともかく、実家に帰るとお茶を飲みに来た近所の人とか、なぜか両親までどの薬が何に効くのか訊いてくる。
まぁ薬箱なんてちゃっちいもんには到底収まりきらず、もはや棚一つを占領してしまってる薬たちを片づけろとか、奥の隅の方であることさえ忘れられた遙か古に処方された薬を捨てろとか、言いたいことは沢山あるんだけど、それは今回は良い。
たださぁ、
親「ねーねー、この薬漢方って言われたんだけど、漢方って副作用無いんでしょ?」
つ「……いや?無いってこたないけど」
親「え?そうなの?じゃあこの薬ならどんな副作用があるの?」
つ「うーん、肝障害とかなんかそんなんだったと思う」
親「肝障害!?じゃあ本当にやばい時以外は飲むのやめたほうがいいんだ」
つ「え、いや……」
とかってなるのはやめよーか。
そんなんだから薬が棚の中に降り積もるんだぞw
薬のことを知らない人の知識で行くと、どうしても「副作用=ない方が良い」ってなっちゃう。
でも副作用の無い薬なんて実際は無いと言っても過言ではないわけで、そのことだけを知っている人たちは「副作用=ない方が良い→でもそれは無理だから副作用が少ない物を選ぶ」ってなる。
それはそれで当然だし医療関係者だってそりゃ当然副作用の無いものを出来るだけ処方するけど、患者はやっぱり副作用を気にしてある程度症状が良くなると薬を飲まなくなっちゃうことがある。それはもう、うちの両親のように。
そうすると困っちゃうのが医療者。症状は一時的に消えても完全に治癒していない患者は、またしばらくして同じ症状を繰り返したりする。特にステロイド薬を内服投与されてる患者とか、高血圧薬を処方されてる患者とかは急に薬をやめられると最悪死んでしまう可能性もあるので気が気じゃない。
そこで薬剤師の腕の見せ所。
薬剤師は薬を出す際に、重大になる可能性のある副作用については必ず説明する。説明しないとそれらの症状の兆しを患者さんに気づいて貰えない場合があるからね。
でもここで副作用を強調しすぎてはダメ。あんまり脅しつけると患者さんは最初っから薬を飲んでくれない。
患者さんには副作用に十分注意して貰いながら、確実に治療していただくことが重要になる。
会話が苦手な私には出来るのか怪しい話術が必要になってくるってことだ。
そもそも副作用とは何なのか?という質問に、医学について知識のない人でちゃんと説明出来る人はなかなかいないと思う。
「薬を飲んだときに出てくる薬の効果とは別の作用」って答える人がきっとほとんど。でもそれ違う。
薬の効果と言うんだったら、本当は副作用だって薬の効果だからね?
たぶん、「薬って言うのは悪くなった臓器を治してくれる」って言うイメージの所為だと思うんだけど、薬って言うのはそんな都合の良いもんじゃなくて、元々は毒だって言うことを忘れないで欲しい。
じゃあ毒が薬になった経緯はというと……たとえばだね、
つぐみはゲリになった
↓
つぐみはくるしんでいる
↓
つぐみは食べるとベンピになる草をとりだした!
↓
便がちょうどよいかたさになった!
みたいなー?汚いとか食事中だとかそんなのはしらん。
つまり、どこかの機能が低下していれば、その機能を上げる作用を持った物を。逆の場合はまたその逆の物をって感じに使ったのが薬の基礎。
そしてもう一つ知っておいて欲しいのが、そんな薬が効果を現すには「受容体」という物の存在が重要となってくること。
受容体ってのは、いわば鍵穴。薬という鍵を差し込んで、一体となることで効果という扉が開く。
だからたとえば腸の機能が低下しているとき、機能を向上させてやる薬を飲むと、薬は体の中の至る所にある腸の機能を向上させるための受容体とくっついて効果を現す。
……そう、受容体ってのは患部以外にも沢山あるのだよ。
しかも受容体はなかなか融通が利かなくて、というか種類がなくて、たくさんの機能を兼任していることが多い。例えるならいくつものテーブルを掛け持たなければならない従業員の少ないレストラン。五つのテーブルを掛け持つウェイトレスが怪我をして動けなくなればテーブル全部の客が迷惑するように、同じ種類の受容体を持つ臓器は、その受容体が活発になったり使えなくなったりすれば全部に影響が出てくる。
だから例え腸を治すための薬を飲んだって、腸を治すために重要な受容体が他の臓器にもあれば、その臓器にも影響が出る。つまり薬というのは、「病気になった臓器を治すもの」じゃなくて、「体中に存在する受容体に作用する物」という表現が一番正しい。
んで、問題になった副作用ってのは、目的の効果以外の薬の作用のことをまるっと丸めて呼んでるだけなんだねー。だからある時は副作用だった効果が、ひょっとしたら治癒のために有効な作用になったりもするし、あまり多く薬を飲めば例え有効な作用だって強く出過ぎて副作用になっちゃう。
でもまぁ確かに有効な作用以外はでないで欲しいよねー。
確かにそうなんだけど、
死ぬのとちょっとお腹痛くなるのどっちが良い?w
っていうのが薬を飲む際の考え方。
10万分の1ぐらいでなる可能性のある肝障害を恐れ薬を飲まずに熱で苦しむか、それともそんなこと気にせずさっさと飲んでさっさと良くなるか。薬の副作用が怖いとか言って勝手に飲むのをやめる前に、よーく考えてみてください(はーとv)
果たしてこれが現場でどの程度役に立つかはともかく、実家に帰るとお茶を飲みに来た近所の人とか、なぜか両親までどの薬が何に効くのか訊いてくる。
まぁ薬箱なんてちゃっちいもんには到底収まりきらず、もはや棚一つを占領してしまってる薬たちを片づけろとか、奥の隅の方であることさえ忘れられた遙か古に処方された薬を捨てろとか、言いたいことは沢山あるんだけど、それは今回は良い。
たださぁ、
親「ねーねー、この薬漢方って言われたんだけど、漢方って副作用無いんでしょ?」
つ「……いや?無いってこたないけど」
親「え?そうなの?じゃあこの薬ならどんな副作用があるの?」
つ「うーん、肝障害とかなんかそんなんだったと思う」
親「肝障害!?じゃあ本当にやばい時以外は飲むのやめたほうがいいんだ」
つ「え、いや……」
とかってなるのはやめよーか。
そんなんだから薬が棚の中に降り積もるんだぞw
薬のことを知らない人の知識で行くと、どうしても「副作用=ない方が良い」ってなっちゃう。
でも副作用の無い薬なんて実際は無いと言っても過言ではないわけで、そのことだけを知っている人たちは「副作用=ない方が良い→でもそれは無理だから副作用が少ない物を選ぶ」ってなる。
それはそれで当然だし医療関係者だってそりゃ当然副作用の無いものを出来るだけ処方するけど、患者はやっぱり副作用を気にしてある程度症状が良くなると薬を飲まなくなっちゃうことがある。それはもう、うちの両親のように。
そうすると困っちゃうのが医療者。症状は一時的に消えても完全に治癒していない患者は、またしばらくして同じ症状を繰り返したりする。特にステロイド薬を内服投与されてる患者とか、高血圧薬を処方されてる患者とかは急に薬をやめられると最悪死んでしまう可能性もあるので気が気じゃない。
そこで薬剤師の腕の見せ所。
薬剤師は薬を出す際に、重大になる可能性のある副作用については必ず説明する。説明しないとそれらの症状の兆しを患者さんに気づいて貰えない場合があるからね。
でもここで副作用を強調しすぎてはダメ。あんまり脅しつけると患者さんは最初っから薬を飲んでくれない。
患者さんには副作用に十分注意して貰いながら、確実に治療していただくことが重要になる。
会話が苦手な私には出来るのか怪しい話術が必要になってくるってことだ。
そもそも副作用とは何なのか?という質問に、医学について知識のない人でちゃんと説明出来る人はなかなかいないと思う。
「薬を飲んだときに出てくる薬の効果とは別の作用」って答える人がきっとほとんど。でもそれ違う。
薬の効果と言うんだったら、本当は副作用だって薬の効果だからね?
たぶん、「薬って言うのは悪くなった臓器を治してくれる」って言うイメージの所為だと思うんだけど、薬って言うのはそんな都合の良いもんじゃなくて、元々は毒だって言うことを忘れないで欲しい。
じゃあ毒が薬になった経緯はというと……たとえばだね、
つぐみはゲリになった
↓
つぐみはくるしんでいる
↓
つぐみは食べるとベンピになる草をとりだした!
↓
便がちょうどよいかたさになった!
みたいなー?汚いとか食事中だとかそんなのはしらん。
つまり、どこかの機能が低下していれば、その機能を上げる作用を持った物を。逆の場合はまたその逆の物をって感じに使ったのが薬の基礎。
そしてもう一つ知っておいて欲しいのが、そんな薬が効果を現すには「受容体」という物の存在が重要となってくること。
受容体ってのは、いわば鍵穴。薬という鍵を差し込んで、一体となることで効果という扉が開く。
だからたとえば腸の機能が低下しているとき、機能を向上させてやる薬を飲むと、薬は体の中の至る所にある腸の機能を向上させるための受容体とくっついて効果を現す。
……そう、受容体ってのは患部以外にも沢山あるのだよ。
しかも受容体はなかなか融通が利かなくて、というか種類がなくて、たくさんの機能を兼任していることが多い。例えるならいくつものテーブルを掛け持たなければならない従業員の少ないレストラン。五つのテーブルを掛け持つウェイトレスが怪我をして動けなくなればテーブル全部の客が迷惑するように、同じ種類の受容体を持つ臓器は、その受容体が活発になったり使えなくなったりすれば全部に影響が出てくる。
だから例え腸を治すための薬を飲んだって、腸を治すために重要な受容体が他の臓器にもあれば、その臓器にも影響が出る。つまり薬というのは、「病気になった臓器を治すもの」じゃなくて、「体中に存在する受容体に作用する物」という表現が一番正しい。
んで、問題になった副作用ってのは、目的の効果以外の薬の作用のことをまるっと丸めて呼んでるだけなんだねー。だからある時は副作用だった効果が、ひょっとしたら治癒のために有効な作用になったりもするし、あまり多く薬を飲めば例え有効な作用だって強く出過ぎて副作用になっちゃう。
でもまぁ確かに有効な作用以外はでないで欲しいよねー。
確かにそうなんだけど、
死ぬのとちょっとお腹痛くなるのどっちが良い?w
っていうのが薬を飲む際の考え方。
10万分の1ぐらいでなる可能性のある肝障害を恐れ薬を飲まずに熱で苦しむか、それともそんなこと気にせずさっさと飲んでさっさと良くなるか。薬の副作用が怖いとか言って勝手に飲むのをやめる前に、よーく考えてみてください(はーとv)
そういえば、
ついに友人たちにブログの存在を教えちゃった(( ° ∀ ° )"
友達のも教えて貰ってうれしい反面、なんか、ちょっと、なんか……なんか
そわそわする“((( ° ∀ ° )))”
この落ち着かない感じ久しぶり(そわそわ)
いすの上でダンスなんか踊っちゃったり(ソワソワ)
よし、このノリで残りの写真も加工しようか(そわそわそわ)
その前に友人たちのブログのリンクを貼り付けなきゃ。
ついに友人たちにブログの存在を教えちゃった(( ° ∀ ° )"
友達のも教えて貰ってうれしい反面、なんか、ちょっと、なんか……なんか
そわそわする“((( ° ∀ ° )))”
この落ち着かない感じ久しぶり(そわそわ)
いすの上でダンスなんか踊っちゃったり(ソワソワ)
よし、このノリで残りの写真も加工しようか(そわそわそわ)
その前に友人たちのブログのリンクを貼り付けなきゃ。
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プロフィール
HN:
鶫
性別:
非公開
職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。