まったり薬剤師道中
薬剤師にジョブチェンジ。今更知った薬の知識をぶつぶつ公開
止瀉薬part3
気がつけばずいぶんと日があいてしまったorz
今やってる実習が処方箋監査とか管理薬計数&計量調剤といって、処方箋に不備の記載がないか、適当な薬かどうかなどを確かめたり、管理薬(麻薬、向精神薬、毒薬、劇薬)が含まれた薬を取りそろえたりするものなんだけど、簡 単なくせになんか精神的何かを持って行かれる。
なんであれあんなに時間掛かるんだ??
たぶん説明が長い所為だよね。先生はみんないい人たちなんだよ。
でも先生、その説明前の実習でも何度もされたから!早く作業はじめさせて!
先生方の私たちの扱いが完全に「何にも覚えちゃいねーだろ」的な感じで普通にへこむww
相変わらず横の連携がゼロなんだよなぁ、うちの学校。
他の先生がどんなこと教えてるか全然知らないんだもん。
んで大抵家に着いたらご飯食べるまもなく撃沈で、そこでせめてゆっくり寝れれば良いんだけど何故か二時間しか寝れない罠。
起きたら勉強かりかりしてみたり、本読んでみたり、貯め込んじゃったドラマ見たりして朝5時~6時。
そこで寝なきゃ良いんだけど、さすがに二時間はきつくて再び撃沈=学校遅刻というダメサイクル。
でもそんな廃人生活も今日で終わりだぜ!
今やってるのが一番きつくて、それも今日で終わりだったので正に牢獄からの開放状態!
この後は今よりも早く終わるみたいだしね!ひゃっほぉぉぃ! !ヽ(*´∀`)ノ
ではやっとこさ下痢止めの紹介していきます。
つっても二・三種類だけだけどね。成分は数日前のを参考にしていただきたひ。
●正露丸糖衣A
正露丸の名を知らん者はおるまいて。
言わずもがな、あの黒いまるっちぃくっさぁーいお薬です。
ただし、今回のお薬はその臭いを抑えるために会社が試行錯誤して作り出した改良版。
でもやっぱり臭いを完全には抑えられなかったようですがね。
入っている成分は以下の通りです。
・クレオソート(殺菌成分) : くっさぁーい臭いの原因成分。
・ゲンノショウコ:下痢止め&腸内の環境を整えてくれる効果を持った生薬。
・オウバク乾燥エキス : 同じく下痢止めの効果を持った生薬。他に胃を整えたり炎症を抑える効果も。
このお薬は食あたりや水あたりに良く効くことで有名です。
殺菌成分が強烈な臭いを放ちながら入っているので、腸内で暴れ回っている細菌たち駆逐してくれる効果があります。なので夏に腹痛に見舞われたら、まずはこれを飲んで見ると良いのかも。
●シグナル下痢止め
スイッチOTCといって、元々医療現場で使われていたお薬。
有効成分はロペラミド塩酸塩という腸管の激しい運動を抑えてくれるものが入っています。
ちなみにこれはカプセルに入ったお薬ですが、他にも同じ成分を含んだお薬としてロペラマックサットという口腔内崩壊錠(口の中で溶けるお薬)や、フィルム状のトメダインコーワなどが出ています。
ここでカプセルと口腔内崩壊錠&フィルムの何が違うの(o・ω・o)??というささやかな疑問が生まれるんですけど、トメダインのCMを一度でもごらんになった方は「サッと溶けてすぐに効く!」という文句を聞いたことがあるのでは。
要は口の中に放り込んだお薬が何処で吸収されるかというのが、薬の作用が発現するまでの時間に関与しているんです。口の中というのは、肝臓で代謝されることなく、最も効果が早く出るということで薬のメカニズムとして重要な部位で、有名どころでは狭心症の発作時用にニトログリセリンが口腔内で溶けるようなお薬を処方されたりしてます。
なのでストレスなどで腹痛になりやすい人は、口の中で溶けるお薬を携帯しておくと良いかもしれません。
でも偽膜性大腸炎と診断された人や、15歳以下の方、妊婦の方は飲めないので気をつけてください。
●ビオフェルミン
これは新ビオフェルミンSとは異なるので注意。
新ビオフェルミンSは腸を整えるだけで、下痢止めではありません。
指定もビオフェルミンは第二類なのに対し、新ビオフェルミンSは指定医薬部外品。後者は腸内細菌の環境を整えてくれて腹痛になりにくくしてくれるだけなので、お腹が痛くなってから新ビオフェルミンS飲んでも効果がありません。日常的に飲んであげてください。
で、止瀉薬のビオフェルミンの成分は以下の通り。
・タンニン酸アルブミン(収斂薬) : 牛乳アレルギーの人は飲めません
・ゲンノショウコエキス : 止瀉薬の効果をもった生薬
・ロートエキス : 過度な腸管運動を抑えてくれるお薬。こいつのせいで飲めない人が多い
・フェーリカス菌末:ビオフェルミン最大の特徴である乳酸菌。腸内環境を整えます
このお薬はちょいといろいろ問題ありで、成分を見てまとめてみると、
緑内障、心疾患、胃潰瘍大腸炎、麻痺性イレウス、排尿困難、妊婦の方、牛乳アレルギーの方は使えません。
なんかいっぱいありますけど、牛乳アレルギー以外はどれも病院に行かなきゃならん病気なので「病院なんかあんまりいかない」って人には問題なく使っていただけます。
あとこのお薬、ロペラミド塩酸塩が入ったお薬と相互作用を起こすので、先ほど紹介したシグナル下痢止めやロペラマックサット、トメダインコーワと併用するのはやめてください。
成分を見る限り、このお薬は生理痛やストレス性の下痢に効果が高いようです。
腹痛の治療と共に乳酸菌で腸内環境も整えてくれるので再発防止にも効果的。
痛みのない時は新ビオフェルミンSと組み合わせて飲むのが良いかもしれません。
ふいー、今日はこの辺で終わり。
明日親が襲撃してくるので掃除せねばね(in真夜中)
今やってる実習が処方箋監査とか管理薬計数&計量調剤といって、処方箋に不備の記載がないか、適当な薬かどうかなどを確かめたり、管理薬(麻薬、向精神薬、毒薬、劇薬)が含まれた薬を取りそろえたりするものなんだけど、簡 単なくせになんか精神的何かを持って行かれる。
なんであれあんなに時間掛かるんだ??
たぶん説明が長い所為だよね。先生はみんないい人たちなんだよ。
でも先生、その説明前の実習でも何度もされたから!早く作業はじめさせて!
先生方の私たちの扱いが完全に「何にも覚えちゃいねーだろ」的な感じで普通にへこむww
相変わらず横の連携がゼロなんだよなぁ、うちの学校。
他の先生がどんなこと教えてるか全然知らないんだもん。
んで大抵家に着いたらご飯食べるまもなく撃沈で、そこでせめてゆっくり寝れれば良いんだけど何故か二時間しか寝れない罠。
起きたら勉強かりかりしてみたり、本読んでみたり、貯め込んじゃったドラマ見たりして朝5時~6時。
そこで寝なきゃ良いんだけど、さすがに二時間はきつくて再び撃沈=学校遅刻というダメサイクル。
でもそんな廃人生活も今日で終わりだぜ!
今やってるのが一番きつくて、それも今日で終わりだったので正に牢獄からの開放状態!
この後は今よりも早く終わるみたいだしね!ひゃっほぉぉぃ! !ヽ(*´∀`)ノ
ではやっとこさ下痢止めの紹介していきます。
つっても二・三種類だけだけどね。成分は数日前のを参考にしていただきたひ。
●正露丸糖衣A
正露丸の名を知らん者はおるまいて。
言わずもがな、あの黒いまるっちぃくっさぁーいお薬です。
ただし、今回のお薬はその臭いを抑えるために会社が試行錯誤して作り出した改良版。
でもやっぱり臭いを完全には抑えられなかったようですがね。
入っている成分は以下の通りです。
・クレオソート(殺菌成分) : くっさぁーい臭いの原因成分。
・ゲンノショウコ:下痢止め&腸内の環境を整えてくれる効果を持った生薬。
・オウバク乾燥エキス : 同じく下痢止めの効果を持った生薬。他に胃を整えたり炎症を抑える効果も。
このお薬は食あたりや水あたりに良く効くことで有名です。
殺菌成分が強烈な臭いを放ちながら入っているので、腸内で暴れ回っている細菌たち駆逐してくれる効果があります。なので夏に腹痛に見舞われたら、まずはこれを飲んで見ると良いのかも。
●シグナル下痢止め
スイッチOTCといって、元々医療現場で使われていたお薬。
有効成分はロペラミド塩酸塩という腸管の激しい運動を抑えてくれるものが入っています。
ちなみにこれはカプセルに入ったお薬ですが、他にも同じ成分を含んだお薬としてロペラマックサットという口腔内崩壊錠(口の中で溶けるお薬)や、フィルム状のトメダインコーワなどが出ています。
ここでカプセルと口腔内崩壊錠&フィルムの何が違うの(o・ω・o)??というささやかな疑問が生まれるんですけど、トメダインのCMを一度でもごらんになった方は「サッと溶けてすぐに効く!」という文句を聞いたことがあるのでは。
要は口の中に放り込んだお薬が何処で吸収されるかというのが、薬の作用が発現するまでの時間に関与しているんです。口の中というのは、肝臓で代謝されることなく、最も効果が早く出るということで薬のメカニズムとして重要な部位で、有名どころでは狭心症の発作時用にニトログリセリンが口腔内で溶けるようなお薬を処方されたりしてます。
なのでストレスなどで腹痛になりやすい人は、口の中で溶けるお薬を携帯しておくと良いかもしれません。
でも偽膜性大腸炎と診断された人や、15歳以下の方、妊婦の方は飲めないので気をつけてください。
●ビオフェルミン
これは新ビオフェルミンSとは異なるので注意。
新ビオフェルミンSは腸を整えるだけで、下痢止めではありません。
指定もビオフェルミンは第二類なのに対し、新ビオフェルミンSは指定医薬部外品。後者は腸内細菌の環境を整えてくれて腹痛になりにくくしてくれるだけなので、お腹が痛くなってから新ビオフェルミンS飲んでも効果がありません。日常的に飲んであげてください。
で、止瀉薬のビオフェルミンの成分は以下の通り。
・タンニン酸アルブミン(収斂薬) : 牛乳アレルギーの人は飲めません
・ゲンノショウコエキス : 止瀉薬の効果をもった生薬
・ロートエキス : 過度な腸管運動を抑えてくれるお薬。こいつのせいで飲めない人が多い
・フェーリカス菌末:ビオフェルミン最大の特徴である乳酸菌。腸内環境を整えます
このお薬はちょいといろいろ問題ありで、成分を見てまとめてみると、
緑内障、心疾患、胃潰瘍大腸炎、麻痺性イレウス、排尿困難、妊婦の方、牛乳アレルギーの方は使えません。
なんかいっぱいありますけど、牛乳アレルギー以外はどれも病院に行かなきゃならん病気なので「病院なんかあんまりいかない」って人には問題なく使っていただけます。
あとこのお薬、ロペラミド塩酸塩が入ったお薬と相互作用を起こすので、先ほど紹介したシグナル下痢止めやロペラマックサット、トメダインコーワと併用するのはやめてください。
成分を見る限り、このお薬は生理痛やストレス性の下痢に効果が高いようです。
腹痛の治療と共に乳酸菌で腸内環境も整えてくれるので再発防止にも効果的。
痛みのない時は新ビオフェルミンSと組み合わせて飲むのが良いかもしれません。
ふいー、今日はこの辺で終わり。
明日親が襲撃してくるので掃除せねばね(in真夜中)
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プロフィール
HN:
鶫
性別:
非公開
職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。