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かぜぐすりのゆーこーせいぶんpart2

今日は昨日の続きでくしゃみ☆鼻水☆鼻詰まりという鼻の三大症状に対する有効成分を見ていきまーす。

あ、そういえば鬱治ったーっ!!!三(っ`・ω・)っ☆
学校のみんなありがとー!!
たいした悩みでも無かったんだけどさ。やっぱりもやもや残すのよくないよね??
というか、なんで飲みに行って鬱になって帰ってこなあかんねん……。

そんなわけで、今日はいつも通りのテンションで運行開始~(°∀°)ノ

<そーいや薬を飲む前に>
私は遙か古に聞きました。
鼻症状三姉妹さんと咳・痰灼熱金剛兄弟には迂闊に手を出してはならんと……

熱もそうだけど、彼女や彼らは別に私たちの体を苦しめるために存在しているのではなく、むしろ外部から入ってきた魔王の手先たちをツンツンしてぽいってしてベタベタしたもので纏めて捏ねて丸めて外部へ蹴り出してくれるいい人たち。つまり生体防御反応というものなのですよ(例えがわからん)

つまりつまり、薬を飲んでこれらの症状を押し込めるということは、せっかく体の外にせっせと悪の手先たちを放り出してくれてっている彼らの仕事を「はいはいお邪魔しますよ~(((((((((((  ・ω・)っ」ってなかんじで止めちゃうのですよ。生体内社会から見れば完全にKYな通行人です。激戦地に買い物袋持ったおばちゃんが通る、みたいな。

そうすると当然外にウイルスや菌が排泄されなくなるので、我らの体の最後の砦、免疫騎士団とのガチンコ勝負が始まるわけです

なので薬を飲むのは可能な限り控えた方が治りも良いとか良くないとか。
痰を喉に絡みにくくするだけのものならともかく、それらを残したり無理に炎症を抑えたりすると今度は逆にウイルス共が壊した細胞を終の棲家にとやってきた細菌共が暴れ出すので要注意です。

本当に症状が辛いときに、軽くその症状を抑えるために飲むのが一番良いと思われ。
一番の対症療法は薬ではなく、よく喰ってよく寝ることですな。

そんじゃまここまで書いといてなんですが今日は 症状三姉妹の働きを停止させる成分のご紹介です。
あーくしゃみとまらんー(o´д`o)=3

<くしゃみ鼻水鼻詰まり>
これらの症状を抑える薬には三つの種類がある模様。

一つは勝手知ったる抗ヒスタミン成分
機能形態やら病理やらを一通り学んだにも関わらず、未だに生体の維持のためになにしてんのこいつ??と、いう疑問が尽きないヒスタミンの分泌を抑えてくれる成分です。

ホントにこいつの存在意義がわからん。
体の仕組みって驚くぐらい無駄なく出来てて、体外に排出されるもの以外で不要な物質なんて一個も存在してないはずなんですけど、こいつなにしてんの????
アレルギー起こすわくしゃみ出すわ胃を荒らすわ浮腫にするわ、マイナス部分しかなくね??
くしゃみを起こす唯一の生体防御因子というならまだわかるけど、他にもくしゃみや鼻水を起こすものはあるし、風邪を治すだけにしてはちょっとリスクが高すぎるように思うんだけど(。・ε・`。)

まぁそんな私の疑問はポイってゴミ箱に置いといて、抗ヒスタミン成分には
d-クロルフェントラミン、ジフェンヒドラミン、クレマスチン、メキタジンという物があります。

これらの副作用として最も有名なのが口渇・尿閉・眠気という三つなんですけども、
最近ではこの三つの作用がとても弱くなった第二世代型抗ヒスタミン薬というのも出てきました。

ちなみにその三大副作用が弱い成分は上の中ではメキタジンが該当します。
他の第一世代型の成分が使われている薬もカフェインなど眠気を起こしにくい成分が入っていたりしますが、緑内障の人や前立腺肥大を起こしている人は第一世代の薬を使うと悪化するので、第二世代のメキタジンが入ったお薬を選ぶようにしてください。


二つ目の種類として交感神経興奮成分
文字の響きで何となくわかって欲しいなぁ、と思うんですけど、交感神経というのは主に運動しているときに見られる状態を作る神経だと思ってください。
例えば血圧が上げるとか、呼吸回数を増やすとか、腸の動きを抑制するとか、そんなんを司っている神経のことをこう呼びます。

これを興奮させることで何故鼻症状が治まるかというと、交感神経は血管を収縮させる作用を持っているんだそうですよ。
血管を穴のいっぱい開いた風船(空気は入れないで)だと思って貰うとわかりやすいんですけど、そんな風船を思いっきり引っ張ると穴は見えなくなって一見ただのゴムみたいに見えますよね?
でもゆるめてやると空けた穴が見えてくる、と。

つまり鼻水は血管がゆるんでいる状態の時、血管にあいたとても小さな穴から水だけが溢れ出してきてしまって、それが鼻水となって流れ出す訳なので、交感神経を刺激して、血管を引き締めてやろう!という考えのもと入っているのがこの交感神経興奮成分なのです。

お見かけする物としてはプソイドエフェドリン、dl-メチルエフェドリンです
でも風邪薬として単体で使われることは無いみたいなので、参考程度に見てやってください。


三つ目が副交感神経遮断成分。
副交感神経とはさっき書いた交感神経と表裏一体の逆の作用で、眠っている時の状態を作るための神経と考えて貰えばわかりやすいです。
例えば胃腸運動を亢進させるとか、呼吸を抑えるとか、血管をゆるめてあげて血圧を下げるとか。

体はこの交感神経と副交感神経が絶妙なバランスを取ってコントロールしてくれています。

血圧が上がれば副交感神経が頑張って血管をゆるめて下げてくれるし、逆に血圧が下がれば交感神経が頑張って血管を締め上げ血圧を上げてくれるとか、体の状態に合わせて恒常性を保ってくれているらしいのです。

んで、今回の鼻症状にはこの副交感神経の作用が邪魔。
なのでその働きを止めちゃえーヽ(・ω・。)ノ(。・ω・)ノ ヽ(。・ω・)ノ ってな薬が今回のお薬です。
AAに重要な意味はありません。

で、これに該当する成分がヨウ化イソプロパミド、ベラドンナ総アルカロイドです。

こいつらは交感神経と違って口渇・尿閉・眠気という抗ヒスタミンと同じ副作用が出てくるのがちと面倒。薬を選ぶ際は、やっぱり緑内障や前立腺肥大のある方は注意してやってくださいな。


十時に書き始めたのにいつの間にか日を跨いでる……。

あれー?(o・ω・o)

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