まったり薬剤師道中
薬剤師にジョブチェンジ。今更知った薬の知識をぶつぶつ公開
けつあつに願いをpart2
…………
把握!!
それではいよいよ高血圧薬のご紹介ー。
いろいろ種類はあるけど、前項で書いた体液量つながりの薬を順次紹介。
まず理解しておきたいのは、
私たちの体は水を排出するよりも貯め込んでおくための機能がたくさんあると言うこと。
そのために体の中ではたくさんの物質が主に尿を作り出す腎臓に作用して、体の水分量を調節している。
そのおかげで、人はちょっとの水を飲むだけで、干涸らびることなく生きられるらしい。
腎臓の機能を簡単に紹介しておくと、
まず体を巡る血管の一部が腎臓を経由
↓
血管を流れる不純物や栄養素なんかを含んだ水だけがそこで濾過される
↓
不純物はそのまま排泄。必要な栄養素はここで再び体の中に回収される。
↓
栄養素と一緒に一度濾過されたほとんどの水ももう一度体に取り込まれる。
というわけで、最初に濾過された尿(原尿)のうち実に99%の水分が、いらない物だけを捨てた状態でもう一度体の中に戻ってくるとかなんとか。
そこで、腎臓がどれだけ働いてんのかなーと計算してみると、
大人の人が一日に1.5リットルの尿を排泄しているとすると、その前に腎臓は180リットルもの原尿を作りだし、178.5リットルの水や栄養物を再び体の中に戻しているということになる。
うん。こりゃあ腎不全になったら透析するしかないわな。これだけの仕事ができる、これだけ小さな臓器を作るのは現代の科学じゃまだ難しいだろう。
で、この水分の取り込みに関与している物質というのが、さっき出てきた「レニン」というもの。
そして他にも水の再吸収に関与している物は「バソプレシン」と「アルドステロン」などと言う物がある。
名前憶えるのがめんどくさいので、
レニン→レニー坊
バソプレシン→馬孫
アルドステロン→アル中
などと勝手に名付けることにして進行。
つまりこいつらの働きを止めてやれば、
水を再び取り込まれることが無くなる=尿の量が増える=体液量が減るってことらしい。
でも馬孫や アル中は名前のインパクトからしてなんか手に負えなさそう。
こいつらは体の働きに大きく関わってくるホルモンとかいうちょっとおいしそうな名前の物質なので、その状態を崩すにはとても大きなリスクが伴ってきます。
特に馬孫さんは無理。所在地は脳という超根幹だし、水の再吸収のほとんどを担っていらっしゃるので、当然止まり方も豪快です。おそらく作られた尿のほとんどが再吸収されることなくダバダバ垂れ流されてしまうことでしょう。
なのでこの中で一番簡単で安全で確実なのはレニー坊を沈黙させること。
レニーはいわゆる司令塔。腎臓を流れる血液の量が少なくなったり、血圧が下がったりすると体に現れ、
アンギオテンシンという血圧を上げる物質を作ってくれちゃいます。
腎臓村に住むレニーは多感なお年頃で、周りが静かになるとそわそわして家から出て、隣に住んでるヒッキーのお兄ちゃんを誘い出すって感じでしょうか。(どんなだ)
そのヒッキーなお兄ちゃんはそれが面倒くさくて、仕方なく重い腰を上げて村の役場に赴き、レニーのために人をかき集めてお祭りをしてくれるという寸法です。
じゃあレニーにおもちゃでも与えておとなしくさせとけばいいんじゃねー?と思いますよねー?
ごくごく最近になって登場したのがそのお薬なのですが、まだどの程度使われているのかわかりません。
情報求ム。
今最も使われているのはヒッキーなお兄ちゃんことアンギオテンシンを活発にさせないためのお薬と、
アンギオテンシンがその力を発揮するための受容体を使えなくするためのお薬。
比喩を使うなら、ヒッキーなお兄ちゃんの重い腰をさらに重くして動かさないようにする薬と、
村役場をお休みにしちゃう薬でしょうか。
お兄ちゃんの腰を重くする薬を医療関係者の皆様はACE阻害薬、
また村役場に休日を設けてしまうお薬をARBと呼んでいます。
じゃあこの二つの薬、どっちがいいのん?ってことですが、
んー。
オーソドックスな副作用は持ち合わせている物の、両方とも他の降圧薬に比べれば圧倒的に副作用は少ないです。しかもある程度の持病があってもこれ処方しときゃなんとかなるという優れもの。妊婦さんや肝障害を持ってる人には使えませんけどね。
違いと言えば
ACE阻害薬は副作用として空咳を起こしてしまうこと。咳が出ちゃうんですねー。
一方ARBは空咳は起こさないけどちっとばかし値段が高い。その程度ですね。
ACE阻害薬の方はARBに比べていろんな場所に影響が出てしまうので、医療関係者側から見ればARBの方が使い勝手がいいのかもしれません。
私のパピーは血圧が180mmHgを超えてた上、無呼吸症候群を併発しやがったので病院へ行ったところ、ブロプレス®というお薬を処方されました。糖尿病予備軍な上ちょっとおなか周りもやばいので、安全でコントロールしやすいお薬を……という医師の考えが伺えます。
ブロプレスはARBで、薬学生的にはとっても有名なお薬。
高血圧症で薬を処方されている方にもなじみ深いお薬かもしれませんね。
眠くなってきたので今日はここまで。
明日は気力があれば尿つながりで利尿薬なんぞ紹介したい思います。
把握!!
それではいよいよ高血圧薬のご紹介ー。
いろいろ種類はあるけど、前項で書いた体液量つながりの薬を順次紹介。
まず理解しておきたいのは、
私たちの体は水を排出するよりも貯め込んでおくための機能がたくさんあると言うこと。
そのために体の中ではたくさんの物質が主に尿を作り出す腎臓に作用して、体の水分量を調節している。
そのおかげで、人はちょっとの水を飲むだけで、干涸らびることなく生きられるらしい。
腎臓の機能を簡単に紹介しておくと、
まず体を巡る血管の一部が腎臓を経由
↓
血管を流れる不純物や栄養素なんかを含んだ水だけがそこで濾過される
↓
不純物はそのまま排泄。必要な栄養素はここで再び体の中に回収される。
↓
栄養素と一緒に一度濾過されたほとんどの水ももう一度体に取り込まれる。
というわけで、最初に濾過された尿(原尿)のうち実に99%の水分が、いらない物だけを捨てた状態でもう一度体の中に戻ってくるとかなんとか。
そこで、腎臓がどれだけ働いてんのかなーと計算してみると、
大人の人が一日に1.5リットルの尿を排泄しているとすると、その前に腎臓は180リットルもの原尿を作りだし、178.5リットルの水や栄養物を再び体の中に戻しているということになる。
うん。こりゃあ腎不全になったら透析するしかないわな。これだけの仕事ができる、これだけ小さな臓器を作るのは現代の科学じゃまだ難しいだろう。
で、この水分の取り込みに関与している物質というのが、さっき出てきた「レニン」というもの。
そして他にも水の再吸収に関与している物は「バソプレシン」と「アルドステロン」などと言う物がある。
名前憶えるのがめんどくさいので、
レニン→レニー坊
バソプレシン→馬孫
アルドステロン→アル中
などと勝手に名付けることにして進行。
つまりこいつらの働きを止めてやれば、
水を再び取り込まれることが無くなる=尿の量が増える=体液量が減るってことらしい。
でも馬孫や アル中は名前のインパクトからしてなんか手に負えなさそう。
こいつらは体の働きに大きく関わってくるホルモンとかいうちょっとおいしそうな名前の物質なので、その状態を崩すにはとても大きなリスクが伴ってきます。
特に馬孫さんは無理。所在地は脳という超根幹だし、水の再吸収のほとんどを担っていらっしゃるので、当然止まり方も豪快です。おそらく作られた尿のほとんどが再吸収されることなくダバダバ垂れ流されてしまうことでしょう。
なのでこの中で一番簡単で安全で確実なのはレニー坊を沈黙させること。
レニーはいわゆる司令塔。腎臓を流れる血液の量が少なくなったり、血圧が下がったりすると体に現れ、
アンギオテンシンという血圧を上げる物質を作ってくれちゃいます。
腎臓村に住むレニーは多感なお年頃で、周りが静かになるとそわそわして家から出て、隣に住んでるヒッキーのお兄ちゃんを誘い出すって感じでしょうか。(どんなだ)
そのヒッキーなお兄ちゃんはそれが面倒くさくて、仕方なく重い腰を上げて村の役場に赴き、レニーのために人をかき集めてお祭りをしてくれるという寸法です。
じゃあレニーにおもちゃでも与えておとなしくさせとけばいいんじゃねー?と思いますよねー?
ごくごく最近になって登場したのがそのお薬なのですが、まだどの程度使われているのかわかりません。
情報求ム。
今最も使われているのはヒッキーなお兄ちゃんことアンギオテンシンを活発にさせないためのお薬と、
アンギオテンシンがその力を発揮するための受容体を使えなくするためのお薬。
比喩を使うなら、ヒッキーなお兄ちゃんの重い腰をさらに重くして動かさないようにする薬と、
村役場をお休みにしちゃう薬でしょうか。
お兄ちゃんの腰を重くする薬を医療関係者の皆様はACE阻害薬、
また村役場に休日を設けてしまうお薬をARBと呼んでいます。
じゃあこの二つの薬、どっちがいいのん?ってことですが、
んー。
オーソドックスな副作用は持ち合わせている物の、両方とも他の降圧薬に比べれば圧倒的に副作用は少ないです。しかもある程度の持病があってもこれ処方しときゃなんとかなるという優れもの。妊婦さんや肝障害を持ってる人には使えませんけどね。
違いと言えば
ACE阻害薬は副作用として空咳を起こしてしまうこと。咳が出ちゃうんですねー。
一方ARBは空咳は起こさないけどちっとばかし値段が高い。その程度ですね。
ACE阻害薬の方はARBに比べていろんな場所に影響が出てしまうので、医療関係者側から見ればARBの方が使い勝手がいいのかもしれません。
私のパピーは血圧が180mmHgを超えてた上、無呼吸症候群を併発しやがったので病院へ行ったところ、ブロプレス®というお薬を処方されました。糖尿病予備軍な上ちょっとおなか周りもやばいので、安全でコントロールしやすいお薬を……という医師の考えが伺えます。
ブロプレスはARBで、薬学生的にはとっても有名なお薬。
高血圧症で薬を処方されている方にもなじみ深いお薬かもしれませんね。
眠くなってきたので今日はここまで。
明日は気力があれば尿つながりで利尿薬なんぞ紹介したい思います。
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けつあつに願いを
今日は薬に入る前に高血圧の治療法についてまとめてみようかな。
昨日も書いたように、血圧の基本療法は生活改善。
同時に体液量を減らすことが目標となる。
ではまず生活改善についてどんなことを行えば良いのか教科書をペラリ。
ふむふむ(教科書確認中)
まずは超王道の食事療法。
基本は食塩摂取量の調整で、たとえば一日に取る食塩の量を10gから5gに減らしただけで、血圧が5~10mmHg下がるらしい。ちなみにこのmmHgとは血圧を測るときの単位だとでも思ってください。
一日の食塩摂取量の理想値は6~10g……
いっつも思うんだが、このグラム数って醤油とかに入ってると量れなくね?
なんかもうちょっと具体的な数値で出してほしいと思うのは私だけか?
ふんふん
野菜に多く含まれるカリウムにはナトリウムを体内から除去するさようがあるんだとか。
ナトリウムは食塩に含まれていて、無ければ困るけどありすぎるとまた困っちゃう面倒な子。
「現代社会で普通に生活してて少なすぎるってことはあり得ねぇ」と先生が言い切ったんで、血圧上がって無くても減らす努力をする方がいいみたいですね。
ちなみにこのカリウムくんは、ナトリウムを体から追い出す作用の他に、レニンの分泌抑制、ノルアドレナリンの遊離抑制があるんだとか。
…………
ノルアドレナリンは何となくわかる。駆け巡ってそうなあいつだろう。
確かにやつは血圧を上げてくれそうだ。でも、
れにん?
……分泌?
…………(´・ω・`)
ふ、ふふん。まぁ「れにん」とやらはきっと薬のところで出てくるだろう( ;´ー`)
とりあえず今は無視。
で、野菜の他にはアジ、ブリ、イワシ、サバなんかの魚を食べるのがいいらしい。
現代人は高カロリー低タンパク食になりがちなので、その逆を行くのが理想的ってことだろう。
それになんとなんと!一日30g以内ならアルコールも取った方が気分転換になっていいとか書いてある!
でもアルコール30gってどんな量やねん!単体でも液体じゃないかあいつ!
具体的な量で示せや!
・・と、さすが教科書、ちょっと読んだだけでも実際に役に立たないにおいがぷんぷんするぜ。
お、次は運動療法について書いてある。
だけどもはや暗号と化していて意味不明。写す気力もでない。
ようは自分にとって「ちょっときついなー」ぐらいの運動を一日30分続けるだけで、あら不思議ー。
12週間後には血圧が4~9mmHgぐらい下がちゃったわーってことらしい。
たったこれだけのことがどんな魔法を使ったのか21行も使って説明してある。
唯一完全に理解できるのは禁煙の項目のみ。
たばこには200超もの有害物質が含まれていて、それだけで血管を傷つける。
なので吸うのは良くないってことらしいが、血圧に限らず煙草はただの毒だということを知らない人はいないはず。
んーで、なになに?
やっとここから薬の項目。
薬の使用は薬を使用するべきかどうかの見極めが重要。軽い物ならライフスタイルの見直しが中心になって、実際に薬を使うのは中等度の高血圧から。
中等度ってのは昨日の数値参照。でもまぁ、初期の頃に気づくって人はなかなかいないので、大抵がすぐに薬を出されてしまうケースが多いみたいですね。
とりあえずここからやっと始まった薬については次の項目で。
なんか文章多くなっちゃった……。
昨日も書いたように、血圧の基本療法は生活改善。
同時に体液量を減らすことが目標となる。
ではまず生活改善についてどんなことを行えば良いのか教科書をペラリ。
ふむふむ(教科書確認中)
まずは超王道の食事療法。
基本は食塩摂取量の調整で、たとえば一日に取る食塩の量を10gから5gに減らしただけで、血圧が5~10mmHg下がるらしい。ちなみにこのmmHgとは血圧を測るときの単位だとでも思ってください。
一日の食塩摂取量の理想値は6~10g……
いっつも思うんだが、このグラム数って醤油とかに入ってると量れなくね?
なんかもうちょっと具体的な数値で出してほしいと思うのは私だけか?
ふんふん
野菜に多く含まれるカリウムにはナトリウムを体内から除去するさようがあるんだとか。
ナトリウムは食塩に含まれていて、無ければ困るけどありすぎるとまた困っちゃう面倒な子。
「現代社会で普通に生活してて少なすぎるってことはあり得ねぇ」と先生が言い切ったんで、血圧上がって無くても減らす努力をする方がいいみたいですね。
ちなみにこのカリウムくんは、ナトリウムを体から追い出す作用の他に、レニンの分泌抑制、ノルアドレナリンの遊離抑制があるんだとか。
…………
ノルアドレナリンは何となくわかる。駆け巡ってそうなあいつだろう。
確かにやつは血圧を上げてくれそうだ。でも、
れにん?
……分泌?
…………(´・ω・`)
ふ、ふふん。まぁ「れにん」とやらはきっと薬のところで出てくるだろう( ;´ー`)
とりあえず今は無視。
で、野菜の他にはアジ、ブリ、イワシ、サバなんかの魚を食べるのがいいらしい。
現代人は高カロリー低タンパク食になりがちなので、その逆を行くのが理想的ってことだろう。
それになんとなんと!一日30g以内ならアルコールも取った方が気分転換になっていいとか書いてある!
でもアルコール30gってどんな量やねん!単体でも液体じゃないかあいつ!
具体的な量で示せや!
・・と、さすが教科書、ちょっと読んだだけでも実際に役に立たないにおいがぷんぷんするぜ。
お、次は運動療法について書いてある。
だけどもはや暗号と化していて意味不明。写す気力もでない。
ようは自分にとって「ちょっときついなー」ぐらいの運動を一日30分続けるだけで、あら不思議ー。
12週間後には血圧が4~9mmHgぐらい下がちゃったわーってことらしい。
たったこれだけのことがどんな魔法を使ったのか21行も使って説明してある。
唯一完全に理解できるのは禁煙の項目のみ。
たばこには200超もの有害物質が含まれていて、それだけで血管を傷つける。
なので吸うのは良くないってことらしいが、血圧に限らず煙草はただの毒だということを知らない人はいないはず。
んーで、なになに?
やっとここから薬の項目。
薬の使用は薬を使用するべきかどうかの見極めが重要。軽い物ならライフスタイルの見直しが中心になって、実際に薬を使うのは中等度の高血圧から。
中等度ってのは昨日の数値参照。でもまぁ、初期の頃に気づくって人はなかなかいないので、大抵がすぐに薬を出されてしまうケースが多いみたいですね。
とりあえずここからやっと始まった薬については次の項目で。
なんか文章多くなっちゃった……。
こうけつあつ
今日は個人的に説明しやすい高血圧についてご紹介。
歳を重ねるごとに極一部の方々を除いて気になってくるのが血圧。
その基準というのをみなさんご存じでしょーか?
我々がタコに耳ができるほど……ん。ちがう、耳にたこができるほど聞かされた血圧の基準は以下の通り。
ちなみに上ってのが収縮期で下ってのが拡張期です。
至適血圧: 上120以下 かつ 下80以下
正常血圧: 上130以下 かつ 下85以下
軽症高血圧: 上140~159 または 下90~99
中度高血圧: 上160~179 または 下100~109
高度高血圧: 上180以上 または 下110以上
特保印のCMで声高に主張されているように、高血圧の境界線は130mmHg。
現在の日本の食事事情だと、あまり食べていないつもりでも、代謝能が下がっていたり、運動不足だったりで血圧は簡単に境界線を突き抜けてしまいます。
じゃあ高血圧って何が怖いのー?ってことですが、別にこれ、高血圧本体が怖い訳じゃありません。
多少頭が痛くなったり、重く感じたり眠れなくなったりしますが、生活に影響が無い程度。
要は一時的に血圧が高い位では、正直何にも問題ないのですよ。
だから若年者の一時的な血圧の上昇はある程度ならほっぽっといてOK。
問題は中年以降の人で血圧が高い状態がずーっと続いてしまった場合。
血圧とは言い換えれば血管を内側から押し返す力のこと。
血管は体中のすべての臓器に通っているホースにたとえると、血液はその中をすさまじい勢いで流れる水です。
ホースで水を撒いたことがある人なら誰だって眼にしたことがある光景だと思いますが、水の通ってないホースはへにゃっとしていますが、そこにいきなり蛇口全開で水を通すと、狂ったミミズのように暴れ出しますよね。あのホースを動かす力が血圧です。
じゃあホースの出口を塞いで、その中の圧力をどんどこ上げてやったら……想像つきますよね?
間違いなくホースは破裂します。もしくはホースの出口を押さえてる手や、ホースに水を送っている蛇口の方が壊れちゃう。
それと同じことが体の中で起こるわけですねー。
血管の中で一番弱いのは、臓器に広がっている毛細血管。
当然最初にここがやられて、臓器への酸素や栄養供給がストップします。
特にホースの出口を塞いでいる手の役割をしている腎臓。もしくは蛇口の役割をしている心臓はもちろんのこと、脳や眼など、特に弱く細い血管に傷害が出やすくなるのは簡単に想像できますね。
これによって腎臓が壊れちゃったり、心臓がちゃんと動かなくなったり、脳卒中になったり失明しちゃったりするわけです。くわばらくわばら。
そうならないために早めの治療が必要となってくるのですが、
治療をするにはまず血圧が上がってしまう原因を知らないとどうしようもありません。
んが、大抵は病因不明の本態性高血圧症と呼ばれるやつなので、今回説明はカット。
要は生活習慣病ってやつですよ。生活習慣改善しないとどうしようもないのですよ。
まぁ原因が明らかな二次性高血圧症ってのもあるんですが、これやり始めるときりがないんで。
誰もが知ってる方法としては運動しろ、野菜喰え、塩分減らせ、ついでに糖分も減らしとけ、ってやつですが、なかなか実行できるもんじゃないですよね。
そこで個人的におすすめしたいのが、頻繁に紅茶を飲んでいただくこと。
もちろん砂糖にミルクは無しですよ!甘くしたいのならグルコース以外のもん入れてください。
紅茶ってのは利尿作用が強いので、軽く一杯飲むだけでも簡単にトイレに行きたくなるんですよ。
血圧が高いってことは、つまり血管にためておける血液量がオーバーしてしまっているということ。
血液量は詰まるところ水な訳で、その余分な水を体から出してやろうって考えです。
実は血圧が高い人に渡されるお薬も、基本的にはこの考えに基づいて作られた物なんですよ。
「そんならお酒でもいーじゃん」っていう人がいるかもしれません。
でもそれはダメ、ゼッタイ!
確かにお酒はとっても利尿作用が強く、紅茶以上にトイレに行きたくなるんですが、出た分のど渇いちゃうんですよ、あいつ。しかも摂取されたアルコールがまた体の中で悪さをするというおまけ付き。
リスク高すぎな上に意味ナシという残念な結果に終わります。
なので仕事に疲れでいっぱい食べたいし運動も今日ばっかりはできん!という人は、
とりあえず紅茶をいっぱい飲むだけでもしてみてください。
これだけで何が変わるという訳じゃありませんが、たぶん何もしないまま寝ちゃうよりマシかと。
あ、でも腎不全とか医者に言われちゃって、しかも人工透析とかしてる人はやめてくださいね!
悪化するから!
んではそろそろご飯の時間なんで、今日はここまで。
明日はこの高血圧に処方されるお薬について説明したいなぁ(やっぱり願望)
歳を重ねるごとに極一部の方々を除いて気になってくるのが血圧。
その基準というのをみなさんご存じでしょーか?
我々がタコに耳ができるほど……ん。ちがう、耳にたこができるほど聞かされた血圧の基準は以下の通り。
ちなみに上ってのが収縮期で下ってのが拡張期です。
至適血圧: 上120以下 かつ 下80以下
正常血圧: 上130以下 かつ 下85以下
軽症高血圧: 上140~159 または 下90~99
中度高血圧: 上160~179 または 下100~109
高度高血圧: 上180以上 または 下110以上
特保印のCMで声高に主張されているように、高血圧の境界線は130mmHg。
現在の日本の食事事情だと、あまり食べていないつもりでも、代謝能が下がっていたり、運動不足だったりで血圧は簡単に境界線を突き抜けてしまいます。
じゃあ高血圧って何が怖いのー?ってことですが、別にこれ、高血圧本体が怖い訳じゃありません。
多少頭が痛くなったり、重く感じたり眠れなくなったりしますが、生活に影響が無い程度。
要は一時的に血圧が高い位では、正直何にも問題ないのですよ。
だから若年者の一時的な血圧の上昇はある程度ならほっぽっといてOK。
問題は中年以降の人で血圧が高い状態がずーっと続いてしまった場合。
血圧とは言い換えれば血管を内側から押し返す力のこと。
血管は体中のすべての臓器に通っているホースにたとえると、血液はその中をすさまじい勢いで流れる水です。
ホースで水を撒いたことがある人なら誰だって眼にしたことがある光景だと思いますが、水の通ってないホースはへにゃっとしていますが、そこにいきなり蛇口全開で水を通すと、狂ったミミズのように暴れ出しますよね。あのホースを動かす力が血圧です。
じゃあホースの出口を塞いで、その中の圧力をどんどこ上げてやったら……想像つきますよね?
間違いなくホースは破裂します。もしくはホースの出口を押さえてる手や、ホースに水を送っている蛇口の方が壊れちゃう。
それと同じことが体の中で起こるわけですねー。
血管の中で一番弱いのは、臓器に広がっている毛細血管。
当然最初にここがやられて、臓器への酸素や栄養供給がストップします。
特にホースの出口を塞いでいる手の役割をしている腎臓。もしくは蛇口の役割をしている心臓はもちろんのこと、脳や眼など、特に弱く細い血管に傷害が出やすくなるのは簡単に想像できますね。
これによって腎臓が壊れちゃったり、心臓がちゃんと動かなくなったり、脳卒中になったり失明しちゃったりするわけです。くわばらくわばら。
そうならないために早めの治療が必要となってくるのですが、
治療をするにはまず血圧が上がってしまう原因を知らないとどうしようもありません。
んが、大抵は病因不明の本態性高血圧症と呼ばれるやつなので、今回説明はカット。
要は生活習慣病ってやつですよ。生活習慣改善しないとどうしようもないのですよ。
まぁ原因が明らかな二次性高血圧症ってのもあるんですが、これやり始めるときりがないんで。
誰もが知ってる方法としては運動しろ、野菜喰え、塩分減らせ、ついでに糖分も減らしとけ、ってやつですが、なかなか実行できるもんじゃないですよね。
そこで個人的におすすめしたいのが、頻繁に紅茶を飲んでいただくこと。
もちろん砂糖にミルクは無しですよ!甘くしたいのならグルコース以外のもん入れてください。
紅茶ってのは利尿作用が強いので、軽く一杯飲むだけでも簡単にトイレに行きたくなるんですよ。
血圧が高いってことは、つまり血管にためておける血液量がオーバーしてしまっているということ。
血液量は詰まるところ水な訳で、その余分な水を体から出してやろうって考えです。
実は血圧が高い人に渡されるお薬も、基本的にはこの考えに基づいて作られた物なんですよ。
「そんならお酒でもいーじゃん」っていう人がいるかもしれません。
でもそれはダメ、ゼッタイ!
確かにお酒はとっても利尿作用が強く、紅茶以上にトイレに行きたくなるんですが、出た分のど渇いちゃうんですよ、あいつ。しかも摂取されたアルコールがまた体の中で悪さをするというおまけ付き。
リスク高すぎな上に意味ナシという残念な結果に終わります。
なので仕事に疲れでいっぱい食べたいし運動も今日ばっかりはできん!という人は、
とりあえず紅茶をいっぱい飲むだけでもしてみてください。
これだけで何が変わるという訳じゃありませんが、たぶん何もしないまま寝ちゃうよりマシかと。
あ、でも腎不全とか医者に言われちゃって、しかも人工透析とかしてる人はやめてくださいね!
悪化するから!
んではそろそろご飯の時間なんで、今日はここまで。
明日はこの高血圧に処方されるお薬について説明したいなぁ(やっぱり願望)
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プロフィール
HN:
鶫
性別:
非公開
職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。