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りょくないしょー(原因編)

先日私のパピーがついに緑内障を発症しまして、治療開始したので書こうと思いました。
私自身も予備軍と言われて、半年ごとに視野検査するように言われてるんですが全然行ってません。
ちなみに私の視神経は眼医曰く「ボロボロ(笑)」だそうで、緑内障になってないのが不思議だそうです。

それより驚くべきことに先日夜盲症になっていることが発覚したので、近々病院には行こうと思ってます。
ビタミンAって何で取れば良いんですか。
ビタミンAってカロテンから出来るんだよね。野菜は食ってるのにな。不思議。


●眼の構造●
はいドン。
me.jpg














これが眼の全体像です。
視力調節を行っている水晶体見た物を脳に送っている最重要部の視神経
あんまり名前は聞かないけど実は重要な仕事してる 様体。
医療従事者や実際緑内障の人じゃないとまず名前を聞かないシュレム管。
光の入ってくる量を調節する虹彩やしょっちゅう炎症起こして大変な角膜などが見て取れると思います。

ちょっと文字が小さくなっちゃったんで見えにくいので後で○つけた画像に差し替えときますが、
緑内障の疾患には特に視神経が障害される病気です。
視神経は網膜に投影された映像を脳に伝達する神経の集合体で、緑内障はそれが少しずつ障害されることで視野が狭窄し、やがて視力を失うという恐ろしい病気です。

●緑内障種類と原因●
緑内障には大きく分けて正常眼圧緑内障眼圧閉塞緑内障&開放隅角緑内障とがあります。

○閉塞隅角緑内障&開放隅角緑内障
まず知っておいて欲しいのが、眼房水というもの。これは常に眼の中の圧力(眼圧)を一定に保ってくれている水で網様体で作られ、シュレム管で排泄されます。
流れは網様体→後房→瞳孔→前房→隅角→線維柱帯→シュレム管と来て、最後に脈絡膜の静脈に排泄されてサヨウナラといった感じ。
 

名前に付いてる隅角というのは水を排泄するシュレム管が存在する、網様体のちょっと上のあたりにある角のこと。これが何らかの原因でふさがって排泄が上手くいかないために眼圧が上がったもののことを閉塞隅角緑内障、これが開いてるけど眼圧が高まってる=シュレム管本体が異常を起こしているのを開放隅角緑内障と呼んでいます。

文章にすると長ったらしいので、原因をざっくりr整理するとこんなん↓

 開放隅角緑内障・・・・・・シュレム管が壊れてる
  
 閉塞隅角緑内障・・・・・・シュレム管がそもそも見えない


はい簡潔ですね。ついでに図も載せときます。ganbousui.jpg











これらの場合視野狭窄が急激に進行し、眼圧が急激に高まるため激しい痛みが伴うのが特徴です。
眼の圧力が高まることで、視神経が圧迫され、切れてしまうため眼が見えなくなってしまうんです。

これは抗コリン作用を持つ薬を飲むことで起こるともあるので、緑内障と診断された人は病院に掛かられた際に必ず医師&薬剤師にそのことを告げてください。
抗コリン作用を持つ薬は数多く、眼に全然関係ない薬でも普通に持ってるスキルなので、「精神薬だから大丈夫☆」とかいって鬱病治療薬を飲んだりすると緑内障が悪化する恐れがあります。

あとステロイド系のお薬も注意してください。
特に花粉症の人は眼の痒みを抑えるためにステロイド系の点眼薬を処方されることが多いようなので、今まで使っていたお薬であっても、緑内障と診断された後は良く調べてから使った方が良いと思います。


でも正直、このような激しい痛みを伴う緑内障……つまり眼圧が上昇することによって起こる緑内障は進行が急速ではありますが原因が明らかであり、対処法も明らかで、そのためのお薬も沢山出ているので進行を止めることが可能です。

本当に怖いのは、次に説明する正常眼圧緑内障ですよ。

○正常眼圧緑内障
 緑内障患者の90%がこのタイプだと言われていて、私のパピーもこれです。

なにが怖いってこれ、
原因不明なんですyo。

眼圧は上がっていない。つまり眼房水の流れも別に普通。だから視神経が圧迫されてるわけではない。
な・の・に、何故か視神経がどんどん壊れていく。
一応眼を強くこすったりすることで起こるといわれていますが、気づいた後も進行するところを見るとそれだけが原因ではないようです。

視野狭窄は視野の外側から開始し、痛みも無く緩やかに進行するため気づきにくいのも難点。
そして何より、原因がわかってないので明確な治療法もありません
一応上で紹介した緑内障と同様、眼房水を吐き出すためのお薬や眼房水を作るのを止める薬が処方されますが、効果があるかは微妙。元々正常なのにそんな物投与してもあまり変わらないと思うというのが私的意見です。

一つの説では、生まれつき眼圧が低い人がある程度眼圧が高くなって視野狭窄が始まったが、一般の検査値の範囲内に収まってしまっているために起こるとか言われてますが、それにしたって痛みを伴わないあたり違うんじゃないかなぁ、と思いますね。

一番可能性が高いのは遺伝でしょうか。
それと近視が酷い人にも多い傾向があったり、あとは血行の悪い人にも起こりやすいというのがわかっているそうです。

私のような特殊例を除いて中年以降に発症する人が多いので、眼が悪い人や最近目の前にあるのに物が見つかりにくいなどという症状がある人は是非とも一度眼科へ。


ではなんかカレー食べたくなったので今日はここら辺で。
治療編に続きます。










 

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