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はっそうりょく

今日はテンション低めなので短めに。
先日新薬が出たそうで、授業中に先生が説明してくださいました。

新薬の成分はレバミピドと言う物で、この成分自体は今までのお薬でも胃炎・胃潰瘍薬として存在しました。

昔からあるその胃炎・胃潰瘍薬の名はムコスタ錠
この名前を聞くと胃痛で病院を受診されたことがある方は聞いたことが多いと思います。

レバミピドの薬理作用は胃粘膜のプロスタグランジンという物質を増加させることで、胃粘膜の血流量を増加させ、粘液産生をを促すという物です。
まぁ要は胃粘膜保護成分産生を促進するお薬ですね。
こんな私でも知っていることからもわかるとおり、医療現場ではかなり有名な成分です。
というか私も一度こいつを処方されました。

んではそんなレバミピドを有効成分とした新薬、一体何が凄いのかというと、まず名前にびっくり。

その名もムコスタ点眼液

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?( ・ ω ・ )??

って感じでしたねww
どうした大塚製薬ww胃潰瘍薬点眼するとは壊れたかwwと思ってたら、

ドライアイ治療薬だったww

もうびっくりですよね。
作用機序は角膜および結膜という眼球の表面部分のムチンと呼ばれる物質を産生促進させることで、それらの膜の生涯を修復させるのだそうな。
臨床試験ではドライアイの患者に起こる角膜&結膜の障害、目の乾き、ゴロゴロ感、痛みの強力な改善効果が得られたそうです。

今までドライアイ治療には主にヒアルロン酸が用いられてきたのですが、このムコスタ点眼液はそれよりもずっと効果が高いお薬なのだとか。ヒアルロン酸は目の水分を逃がさないようにして乾きを押さえてくれるだけみたいですから当然でしょう。

といろいろ書いては見たものの、何が凄いってこの薬、
発想力が尋常じゃなくね?

研究開発のことはよくわかりませんが、ムコスタ錠が出来た時にもこの作用は分かっていたんでしょうか?
というかレバミピド自体元々胃潰瘍薬として合成されたんじゃねーの?

もう長いことムコスタ(レバミピド)=胃潰瘍治療薬として広く使われてきたこの成分から、まさか全く作用部位の異なる点眼薬を見いだしたのなら本当に驚きです。まぁ粘膜保護?といったら共通作用なんでしょうけれども、作用機序違うしね。

どうしても一度覚えてしまうとレバミピドは胃に作用するという固定概念が出来ちゃう頭の硬い私には衝撃的な新薬でした。視野を広く持つと言うより、視点の切り替えが素晴らしすぎると思います。

こういう衝撃を覚えると、あぁ人間って凄いなって感じちゃいますね。
今回はドライアイにとても有効な新薬という事ですが、どんな分野であれこういう発想力こそが今の世界を支えているんだと感じます。ひょっとしたら研究者の方々にはこんな発見当然のことで、こいつ何言ってるんだと笑われちゃうかもしれませんがねwwでも私は凄いと思ったんだよ。

まだ出たばかりのお薬ですけど(もう現場で使われてるのかな?)、このお薬がムコスタ錠同様、安全に広く、多くの方々の治療に役立って欲しいなと思う今日この頃でした♪







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かんそうはだ

二日もサボっちゃった上に相変わらず方向性見失いまくりなので、今日はちゃんと薬の復習。
というか不思議に思ってたんだけど、ここってCBTに出るのかな・・・。

まぁやるけどさ。復習して悪いということは悪いということはあるまいて。
でもちょっと寒くて手がかじかんでるので、今日はちょっと短めに。

今日はこの時期の女性にはとっても重要な保湿用の薬書いてきます。

●皮膚の構造
皮膚は大まかに分けて、三層に分かれてます。
それが上から順に表皮、真皮、皮下組織。
保湿に重要になってくるのはこのうち表皮の角質層になります。
角質層は私たちの目に見える一番上の皮膚で、20~30%の水分を保持しているのだとか。

この角質層にはNMFと呼ばれる尿素やアミノ酸などの天然保湿因子が存在していて、この子達が一生懸命水分を止めてくれてるのです。

で、ここに水分が少なくなってカサカサになると何が起こるのかといいますと、
まず肌が敏感になってかゆみが起こります
んで更に、肌には身体を守ってくれている菌がたくさん住んでいて、彼らが身体に良くない菌をブロックしてくれているんですが、水分が無くなるとこの守ってくれてる菌が住みにくくなって減ってしまうので、水虫さんなどの菌がちゃっかりお邪魔して来ちゃったりするようになります。

●保湿成分
一番良く知られているのは尿素でしょうね。これも含めてその特徴なんかを書いときます。

尿素・・・角質溶解、水分保持作用があり皮膚を柔らかくします。
     ピリピリ感があるので傷口がある人は避けた方がよさげ。

ヘパリン様物質
ヘパリン類似物質・・・角質の水分を保持してくれます。抗炎症作用や血行をよくする作用も。
             副作用として皮膚炎やかゆみが出てくるのが難点。

ヒアルロン酸ナトリウム・・・水分保持作用が強力で、重量の役6000倍の水分を溜めておけます。

セラミド(スフィンゴ脂質)
スクワラン(サメの肝油)・・・両方とも生体成分。細胞間の油を増やしてくれます。

そのほかに細胞に油を覆う物として
ホホバ油、γ-オリザノール、ツバキ油をがあります。

そういや説明してなかったんだけど、この細胞の油、いやがる人が多いんですが、無ければ無かったで困っちゃう物で、ある程度の油は水分を皮膚に止めておくのにとっても重要になるんです。


あとヘパリン系の成分が副作用としてかゆみを起こすことや、乾燥肌の人は服の繊維なんかに刺激されてかゆみと戦っている人が多いので、スキンケア薬品にはかゆみ止めも入ってることが多いです。それが↓

ジフェンヒドラミン塩酸塩・・・抗ヒスタミン薬。かゆみの発生を抑えます。

リドカイン・・・真皮にある知覚神経を麻痺させてかゆみを抑えます。


●スキンケア薬品
医薬部外品のものが多いんですけど、今日は医薬品に分類される物だけ。

<ユベラリッチ>第三類医薬品
成分・・・グリチルリチン酸二カリウム(炎症起こしてる場所に効きます)
     ビタミンE(血行をよくする作用があります)
     ビタミンA(皮膚の代謝を良くしてくれます)

このお薬は手荒れやしもやけに使われるお薬。
なので上には書いてない成分ばかりですが、かゆみを抑えてくれたり血行をよくしてくれることでそれ以上の悪化を防いでくれます。

<ケラチナミンコーワWクリーム>第三類医薬品
成分・・・尿素(20%)
     グリチルレチン酸
     γ-オリザノール

肘やかかとの皮膚が硬くなる角化症や、老人性乾皮症に用いられます。
尿素が入ってるので傷口に塗らないよう要注意。保湿成分の高いお薬です。

<フェルゼアDX20ローション>第二類医薬品
成分・・・尿素(20%)
     ジフェンヒドラミン
     リドカイン
     グリチルリチン酸二カリウム
     ビタミンE

保湿成分に加え抗ヒスタミン薬やかゆみを伝える神経を麻痺させる成分が入っているので、すでにかゆみが起こっちゃってるカサカサ肌に有効です。


んむ。今日はここら辺でおわり。
今ゼル伝進めてるんだ(結局やり始めた)
今キュイ族をどうにかして誘拐できないか模索してるんだ。


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つぐみのまえにかぜがあらわれた

昨日はやるやる詐欺でした。すみません。
でも理由はあるんだ!言い訳させてくれ!

題名の通り、風邪っぴきになっちゃいました☆
今日からマスク族の仲間入りですwww
前々からちょっと・・・いや、だいぶ怪しかったんですが、ちょっと寒くなったり睡眠時間が乱れたりしただけでついに私の免疫軍がウイルスたちに圧され始めたようです。
ちっ、ホント弱っちくなったもんだな
まぁ日頃から不摂生な私が悪いんだけどな!AHAHAHAHA!!!!

熱と鼻水みたいな症状はないんで風邪にしてはかなり楽なんですが、もうこの耳の奥がむずむずするのが堪らなく嫌。あと唾液飲むのが「いやがらせか?」ってくらいヒリヒリするのでやっぱり辛い。

こんな時こそ葛根湯飲みたいんですけど、あいにく薬科大周辺にドラッグストアが皆無でして。
常備薬?いやいや、液体しか飲む気ないんで。
おとなしく手元にあるバファリン飲んでのど飴なめて寝ようかと思ってます。

どうせ今日は勉強する気ないし、昨日から私を誘惑しまくってる金のパッケージのあの子をやろうかとも思ったんですけど、「寝ろ」と盲点だったにも関わらず実にもっともな意見を頂いたので今日はおとなしく寝ようかと(*´▽`*)ノ゛

その前に最近ホントにこのブログが金のパッケージのあの子に惑わされて方向性見失いまくりなので、今日はちょこっとだけ薬の正しい使い方?を書いとこうと思います。


●点眼薬の正しいつかいかた●
あれ、前書いたっけこれ?まぁ何回書いたって良いか。

まず一つ知っておきたいのは、
・点眼薬って結構有効成分がちょこっとしか入ってない
・そのちょこっとしか入ってない成分でも十分な効果を発揮する
・放っておけば目の中にはその更にちょこっとしか残らない

ということです。

目頭付近には鼻と目をつなぐ鼻涙管というものが走ってて、鼻からおでこのあたりまで広がってる鼻腔という空間に涙を流すことで眼球を保護する涙を一定に保っています。
んで、そんな場所に目薬を打つと、そのほとんどが鼻涙管を通って鼻腔に送られちゃうんですね。

鼻涙管を通って鼻腔に入った目薬の成分は、そこでいきなり血管に吸収されちまいます。
血管に薬が吸収されると当然薬効が現れますよね。現れるんです。
でも本当は目だけに欲しかった薬の作用のはずなのに、血管に入っちゃうと全身作用が起こっちゃうんです。人はこれをなんと呼ぶか。

そう……副作用だよ。

目をすっきりさせるだけの薬や、花粉症対策に使用する抗ヒスタミン薬ぐらいならそれほど深刻な事態にはならないんだけど、たとえば緑内障の薬なんかは打ち方を間違えるとちょっと大変な作用が出てきちゃったりします。そのくせ本来欲しい効果は十分得られないとか、踏んだり蹴ったりな事態になりかねません。

緑内障の薬で代表的な副作用といったら、元々喘息持ちの方なら発作が誘発されたり、心不全を起こしたりでしょうか。でもこのような作用も全身にできるだけ行かないようにしてやればある程度防ぐことはできるんです。

気をつけることはたった三つ。
①一度に一滴。
②目に垂らしたらすぐに目を閉じて、目頭あたりの鼻の高い場所をつまむように軽く押さえる。
③しばらく目を閉じてじっとしている


これだけ。

まず①なんですが、目の中に入る水分量は、あの容器から押し出される一滴よりも少ないらしいです。
なので二滴打とう三滴打とうがその分の薬はみんな流れ出したってマジで無駄になっちゃうんだとか。高い薬なんかの場合にはもったいなさ過ぎるので是非守って欲しい物ですね。
ついでにいうなら多すぎた薬は鼻涙管に流されやすくなるので、当然副作用も出やすくなっちゃいます。

次に②。
これは鼻涙管を圧迫することで、薬が鼻腔に行くのを防ぐための動作です。
副作用を防ぎたい&効果をちゃんと得たいと思うならちゃんと押さえてあげてください。

更に③。
これは反射で異物を流そうとする涙を溢れさせないために行います。
涙を流しちゃうと一緒に薬の成分も流れ出しちゃうので、一分くらい目を閉じてじっとしててください。

んー、ホントは今日やった点鼻薬についてもやりたかったんだけど、文字数多くなっちゃった。テヘww

熱が出なければまた明日かく。・・・と思う。
金のパッケージや、私のプロフィール画像として使われてるあの可愛すぎる生き物たちの誘惑に負けなければ。

あの生き物すっげぇ声可愛いのな。
マジで悶えたんだが。
誘拐されても文句言えないと思うんだが。
ぬいぐるみ出してくんないかな。







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べんぴやく2

もうこのIE嫌いぃぃ!ヾ(`Д´*)ノ
googleとの折り合いが悪すぎるだろ!
技術的なことはさっぱりわからんがgoogleで調べ物使用とするとなんかあらゆる物が消える!
もう戻そう。そうしよう。

というわけで冒頭から愚痴で申し訳ありません。
結構前から戦っていたんだけどね。やっぱり何がどうなってるのかさっぱりわからんのさ。
誰かこのパソコ見てあげてくれんかね。

では今日は現在の最大の敵=IEと戦いながら便秘薬に使われている成分を紹介して参ります。

<緩下剤>
緩下剤というのは字のごとく、緩やかにブツを出してくれる下剤のことを言います。
対義語(?)に峻下剤というものがございまして、こちらは凄まじく強力な下剤で、投与するとすぐに効果を発揮するんですが、あまりに強力すぎてこれを含んだ市販薬は数が少ないです。

普通の便秘だったらこの緩下剤で十分です。
寝る前に飲んで、朝効果が見られるので、使う方も安心。
最初に紹介するのはそんな緩下剤の中でも大腸師激性下剤なる物たちです。

大腸刺激性下剤
大腸刺激性下剤はそのまんま大腸を刺激して運動を亢進させることで腸管内に溜まった便を外へと送り出すという下剤です。
これが入った下剤は直腸性便秘に有効ですが、長期連用するとだんだん耐性が出来て服用量を増やしても効果が得られなくなってくるうえ、腸内を守ってくれている細菌たちがいなくなって便秘症状が悪化することもあるので、十分な効果が得られなくても短期間の使用にとどめてください

こいつに分類される成分はセンノシド、センナ、アロエ、ダイオウといた生薬や生薬に含まれる成分。
スルーラックデトファーバーや、新コッコアポA錠などに含まれています。
こやつらは脂溶性のため授乳中 のご婦人や妊婦の方には使用できません。

またこれら生薬成分よりもより穏やかな作用を持つのがピコスルファートナトリウムビサコジルといった成分で、かの有名なコーラック・コーラックソフトや、ドクソウガンミニなどに含まれています。

この二つの成分の注意点は大抵が腸溶性コーティングといって胃では溶けずに腸で崩壊し、作用を発揮するように工夫された製剤に含まれるので、牛乳と飲むことがNGとなっています。
この腸溶性コーティングというのはつまり酸には強いがアルカリ性の環境に弱いという特性を持っているので、腸内の弱アルカリ性環境では簡単に崩れてしまうのに、胃酸では絶対に溶けないという物。
んで、牛乳はよく調べてみるとアルカリ性なんですよねー。
んー、個人的にはアルカリ性じゃなくて弱酸性だと思うんだが、参考にしてる資料にアルカリって書いてあるのでこの疑問は心の中にしまっておく。

まぁそんなこんなな理由で、牛乳と一緒にこの薬を飲んじゃうと、腸に届く前に崩壊して効果がなくなってしまうと言うわけです。

●塩類下剤
次に紹介するこの成分は、腸管内に長く滞留し続けた結果カチカチになった便を、体の水分を再び引き寄せて柔らかくしてくれる成分です。なのでだいたいの便秘に使っていただけるのではないでしょーか。
これが入っている薬は空腹時か就寝前に少量から飲むようにして、効果を見ながら少しずつ増やしていくのが良いようです。
成分はこちら。

酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウム
とマグネシウム三姉妹勢揃いです。

なのでこれらは腎障害をお持ちの方には使用できません
またテトラサイクリンやニューキノロン系の抗菌薬と使用すると体内で合体して効果が著しく低下するため、抗菌薬を飲んでいる方は自分がどのような薬を飲んでいるか確認してから飲んでくださいね。
あと大量の牛乳とこれらの成分が入った薬を服用すると、ミルクアルカリ症候群といって体内のカルシウムが以上に高くなって悪さをし出すのでご注意ください。

この成分を含んだお薬はミルマグ液スラーリア便秘内服液、錠剤ミルマグLXなどが該当します。

●膨潤性下剤
この下剤に分類される成分は、食物繊維が主成分となっています。
食物繊維が水分ゼロの状態の物と考えてよろしいかと。
カルボキシメチルセルロースカルシウムorナトリウム、プランタゴ・オバタ種皮がこれにあたります。

これらが腸管内に入ると、周りの水分を吸収して膨らみ、腸管を刺激するんですねー。
んで刺激された腸管は早く出さねばと動き出して、ついでに便も排出してくれるわけです。
なので腸がやる気無くした弛緩性 便秘に効果的。

この成分を含んだお薬は最初に出てきたルーラックデトファイバー、コーラックファイバー、サトラックスベストールなどがあるようです。

●浸潤性下剤
さくさく進みまして、この下剤は便の表面張力を低下させて便を柔らかくし、排泄を促してくれる物。
表面張力というとコップ一杯に張った水を想像せずにはいられないかと思いますが、要は物質をその場に引きつけとどめておく力だと理解していただければOKです。
その力を下げてあげると頑なだった便は簡単に崩れるようになるみたいです。

この成分はジオクチルソジウムスルホサクシネートとかいう非常に長ったらしい物ですが、単体で使われることは無く、大抵が上で紹介した刺激性下剤と一緒に配合されています。

スルーラックプラスコーラックⅡなどがその代表。
これらは刺激性下剤のビサコジルなどの成分プラス、このジオクチルソジウムなんちゃらが含まれています。
排便時の痛みが気になる方は、これを選ぶと良いようですよ。



んー今日はこんなところかなぁ。
IEも相変わらずご機嫌斜めだし。ブログのサーバーも相変わらず愛想悪いしね。
文句付けどころはいろいろあるが、とりあえず自分のパソコの管理が杜撰なのが原因ぽいので我慢。

それより目下の問題は3DSを買うかどうかと言うことと、11月23日を控えてゼル伝に手を出すかどうかと言うことだよ!!なんかCBTわりと行けそうだし、どうする!?やっちゃう!?



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べんぴ

えーっと、すっかり日が開いちゃった上、参考資料たるプリントか見つからないなどの理由ですっかり忘れ去られてた便秘薬を載せてみます。

まず便秘になる仕組みと種類からと言いたいところですが、そのことを知るにも便を作ってる大腸がどんな動きをしてるかを知って貰わねばならんでしょう。

●大腸の動き

消化管は人が自分の意志で動かすことが出来ない自律神経系に支配されていて、ゴム管のように縦にも横にも動くような素材を思い浮かべていただくとよろしいです。
これがどうやって動くのかというと、腸管の筋肉は横にぐっと伸ばしたりすぼめたりするもの縦に管を絞るように丸く走る筋肉とが合わさって出来ていて、これらが一緒に動くことで管内の滞留物を動かしています。

ひとはこの動きのことを蠕動運動と呼ぶとか呼ばないとか。
詳しい図を載せようかと思ったんですが、技術的な理由で割愛させて貰います。
たぶんググったら神がかったすばらしい図がいくつも出てくると思うので是非調べてみてください。

んで、主に便を作ってる大腸には、なぜだか五つ部位に分かれて認識されています。
それが胃に近い側から上行結腸、横行結腸、下行結腸、S字結腸、直腸。

便意を感じるのはS字結腸に便が溜まるからで、ここにある程度の便が溜まると腸内壁が刺激を受け、その刺激が脳に伝わって「トイレを探せぇ!」と脳から指令が下るわけです。

また蠕動運動がどのように動くのかというと、一つは直腸に便が存在するとき。もう一つは胃が空である状態の時に食事をして食べ物が送り込まれてきた時らしいです。
なので主に胃の内容物が消化される夜の睡眠を経た朝食後…つまり空の胃に食べ物を送りこんだ後に、朝方のトイレ争奪戦が起こるわけデスネ。

なんか今日は便秘の種類だけで終わっちゃいそうな予感がひしひしとしますけれども、
さっそく紹介して参ります。便秘がちな人は是非自分がどんな型なのか参考にしていただきたい。

●常習性便秘
これから紹介するのはドラッグストアで売ってる薬で対処可能な便秘です。
急性のものもあるんですが、最初に女性の敵とおぼしき慢性のものをご紹介。

①弛緩性便秘
大腸の蠕動運動や緊張が低下するために便が滞留している状態。
大腸での滞留時間が長いために水分が体内に過吸収されてしまうため、排泄された便は少量で太くて堅いのが特徴。
水分不足や運動不足が原因で起こるようです。

②痙攣性便秘
大腸の一部が過剰な副交感神経の刺激を受けて痙攣している状態。蠕動運動が亢進し、大腸が細くなってしまうことで便が通れ無くなってしまうようです。なのでかろうじて排出される便もウサギの糞みたいな小さくてコロコロした堅い便なのが特徴。
精神的なストレスなどが原因となる模様です。

③直腸性便秘
いざ便を排出する直腸の排便反射機構なるものが障害されて、排便が滞ってしまっている状態。
便は堅く途切れやすいのが特徴。
痔などをお持ちで便意が抑制している方や、便秘薬を乱用して排便リズムが崩れた場合に起こります。

これが慢性的に出てきやすい便秘です。
あと急性的に起こる一過性便秘ですが、妊娠をしていたり、旅行で疲れてしまったり、朝食を抜いたりして過度なダイエットを行っていたり、水分不足だったり、食物繊維不足の人に起こりやすいみたいですね。

それぞれの症状は以下の通り。

妊娠による便秘:お腹が膨れているような気がする。実際に下腹が張っている。

旅行による便秘:お腹がすぐに張ってしまう。

過度なダイエット:下腹が張る。便意がない。

水分の摂取不足:便意があっても出づらい。出ても堅い。

食物繊維が不足:排便の量が少ない。十分出し切れない。おならが臭い。肌に吹き出物が出やすい。

などなど、こっちの方が心当たりある人が多そうですね。



えーっと、やっぱり便秘の説明だけで文字数食っちまったい。
便秘薬の詳しい成分とかはまた明日。

……きっと明日!きっと書きます!

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職業:
大学院生&ペーパー薬剤師
趣味:
最近はもっぱらゲーム
自己紹介:
薬学部に通うただのダメ人間。
分厚い小説は一日で読み切るくせに分厚い教科書は一年たっても読めない。
三度の飯より寝ることと遊ぶことが好き。

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